マダニが媒介する感染症について(情報提供)
更新日:2017年8月1日
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症です。
昨今、テレビ等で報道されているように、SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれたり、SFTSウイルスに感染した動物に咬まれた方が亡くなる事例が相次いでいます。
マダニが多く生息する場所に入る際は、極力肌の露出を少なくし、万が一マダニに吸血された場合には、皮膚科などを受診してマダニを除去してもらって下さい。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&Aから抜粋
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とはどのような病気ですか?
2011年に中国において新しい感染症として流行していることが報告された病気です。(病原体はSFTSウイルス)
主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状で、重症化し死亡することもあります。
SFTSウイルスにはどのようにして感染するのですか?
ウイルスを有するマダニに咬まれることにより感染します。
最近の研究で、SFTSウイルスに感染し、発症している野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出されており、SFTSウイルスに感染している動物の血液などの体液から感染することも否定できません。
マダニからSFTSウイルスに感染しないようにするためには、どのように予防すればよいですか?
マダニに咬まれないように気をつけることが重要です。草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン、足を感染に覆う靴(サンダル等はさける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
マダニに咬まれたら、どうすればよいですか?
マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血します。吸血中のマダニに気づいた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあるので、医療機関で処置(マダニの除去・洗浄など)してもらって下さい。また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。
外部リンク
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは(国立感染症研究所)
