新病院基本設計の経過概要をお知らせします
更新日:2013年11月1日
新病院建設事業における設計・施工一括発注公募型プロポーザルの実施にあたり、現時点での基本設計の経過資料等を基に公募(公告)しましたので、概要についてお知らせします。なお、概要は今後の実施設計および施工の段階で変更となることが想定されます。あらかじめご了承ください。
新市立病院の完成イメージ
※現時点でのイメージです。
基本設計の概要
1.新病院の概要
- 所在地 千駄堀地先
- 病床数 600床
- 延べ床面積 約47,000平方メートル
- 構造規模 本棟=鉄筋コンクリート造(免震構造)地上9階塔屋1階・ヘリポート 管理棟=鉄骨造(耐震構造)地上3階
- 駐車場設備 493台
2.スケジュール
- 平成26年1月まで基本設計
- 平成26年2月から27年2月実施設計
- 平成27年3月着工
- 平成29年1月竣工
- 平成29年3月開院予定
新病院案内図
新病院断面図
3.新病院の設計理念
(1) 機能的で分かりやすい施設づくり
病院の周囲は、大きなロータリー・車寄せ・ひさしにより来院者等が安心でアクセスしやすい計画としています。
院内は、主玄関からの見通しや明るさに配慮し病院の主軸となる“ホスピタルストリート”を設け、来院者が分かりやすいよう、各部門を効率よく配置します。
(2) 高度医療・三次救命救急医療の施設の充実
救急部門と画像部門の隣接配置、手術部・集中治療部等の効率的な配置により、高度救急医療・地域医療基幹病院としての機能を充実させます。
また、小児医療と周産期医療などの政策医療に対して、諸機能を効率的に提供できる小児医療センター・周産期母子医療センターを構成します。
(3) 患者・職員への良質な環境の提供
患者に対するプライバシーに配慮して、診察室・説明室等は遮音性を高くして個室化します。
また、誰もが利用できる図書コーナー・喫茶・レストラン等、患者および来院者等のアメニティスペース(快適な空間)を充実させます。
(4) 安全・安心な施設づくり
免震構造の採用、インフラバックアップ体制の確立、備蓄倉庫の充実等により、災害時でも医療継続を可能とします。あわせて、駐車場・ホスピタルストリート等、災害時に対応できる十分なトリアージスペース(治療・搬送の優先順位を決める場所)を確保します。
(5) 将来の医療変化に対応できる施設づくり
将来の可変性とメンテナンス性に配慮したスペースを確保するとともに、将来の全面建て替え時に対応できるよう、駐車場と建物を明快に分離した土地利用計画とします。
(6) 周辺環境との共生
幹線道路、住宅地を考慮した建物配置、コンパクトな施設構成等、良好な療養環境を確保するとともに、近隣に対する高層建築物の威圧感や日影等に配慮します。また、既存樹林を有効に利用し、緑地として保全します。
新病院アイソメトリック図
新病院基準階平面図
※現時点での案です
4.防災計画
大震災をはじめとする災害時に、患者や職員の人命を守るだけでなく、その後のライフラインの途絶にも対応でき、医療行為の持続性の確保が可能な施設とします。
(1) 免震構造の採用
(2) ライフラインの確保
(3) 連携を重視した情報システム
(4) 災害対応力を高める施設計画
5.配置計画
既存樹林を保全するとともに、建物周辺に緑地を設け、来院者や近隣に癒やしと安らぎを与える空間とします。正面玄関には十分な車寄せ・バス停留スペースを確保し、身体障がい者用駐車場は建物の出入口付近に設置します。
新病院配置計画図
6.動線計画
一般車両・バスは建物西側の道路から、救急・サービス・時間外利用車両は建物南側の道路からと、明確な動線分離を図り、安全で迅速な動線を確保します。
7.景観への配慮
「21世紀の森と広場」や「斜面林」の豊な緑に調和するとともに、病院にふさわしい、癒やしや安らぎを感じる色彩とします。
8.緑化計画
多様な樹種による植栽を計画します。また、敷地北側の既存樹林(緑地)には、散策できる遊歩道、ベンチの設置等を計画しています。