松戸フューチャーセンター
更新日:2020年3月25日
北欧で生まれたフューチャーセンターという仕組み
北欧では、1990年代以降、人口、資本、資源が限られる中、様々な課題を解決し、持続的成長を実現して行くための手法として、知的資本を最大限に活用し、様々な関係者が参加して未来志向の対話を中心とした知的資本経営が、官民一体となって活発に推進されています。この「未来価値を生み出す場(仕組み)」として誕生したのが、フューチャーセンターです。
近年、北欧と同様に天然資源を持たない日本においても、少子高齢化や人口減少社会の到来を受けて、フューチャーセンターの機能や役割が注目され、企業をはじめ国や大学等で導入や、導入の検討が推進されています。
松戸フューチャーセンター設置の背景
平成28年3月26日、松戸市文化ホールに松戸フューチャーセンターが誕生しました。
松戸市がフューチャーセンターを設立した背景は、市を取り巻く環境が複雑化し、ニーズが多様化しており、発生した課題に対し、単独の担当課や優れたリーダーがいるだけでは解決できない時代になっているということが挙げられます。
そうした時代に課題を解決していくには、テーマに関係する自治体、市民、企業、学校(教育機関)など多様な関係者が対等な立場で、未来志向の対話で話し合い、革新的なアイデアを生み出す必要があります。
松戸フューチャーセンターは、そのための仕組みとして誕生しました。
松戸フューチャーセンター設置の目的
松戸市に関する課題に対し、多様な関係者の未来志向の対話を通じた解決のプロセスを支援するとともに、課題解決に向けた学習の場を提供することを目的に設置しています。
松戸フューチャーセンターの事業内容
- ファシリテーター人材・運営人材の育成
- イノベーションや対話文化の醸成・啓発
- 松戸市に関する課題解決のためのプロセスの支援・対話の場の開催
これまでの取り組み
ファシリテーター人材・運営人材の育成
【令和元年度】
ファシリテーション体験講座「会議が楽しくなる“対話の魔法” ~上手な話し合いには コツがある!~」
意見があまり出ない、いつも同じ人ばかり話している、うまくまとまらない、自分の意見が聞いてもらえないなど会議や話し合いがうまくいかないと感じることはありませんか? 実は、うまくいく会議にはコツがあるんです。ぜひ、来て・見て・体験してください。
- 11月24日(日曜)=オリエンテーション編「ダメな会議とは?ファシリテーションとは?」
- 12月1日(日曜)=アイスブレイク編「話しやすい雰囲気づくりの効果や手法を知る」
- 12月8日(日曜)=親和図法・ブレスト編「模造紙や付箋を使う意見のまとめ方を知る」
- 12月15日(日曜)=ワールドカフェ編「みんなが意見を出せる楽しい手法を知る」
時間:13時30分から15時30分
会場:松戸フューチャーセンター(松戸市文化ホール内)
講師:NPO法人国際ファシリテーション協会 理事 影山 貴大 さん
対象:20名(抽選)
費用:無料
令和元年度 ファシリテーション体験講座チラシ(PDF:473KB)
市役所職員研修「対話から生み出す地域課題の解決法研修」
【研修内容】
普段の業務の中で環境の複雑化やニーズの多様化から前例のない問題や未知の課題に対し、これまでのやり方ではうまくいかない場面に出合うこともあるかと思います。そんなとき「対話」という考え方がヒントになるかも知れません。多様な関係者との未来志向の「対話」という考え方がなぜ有効なのか、本当の課題やニーズは何かを見極める力や課題を解決するためのアイデアの出し方などを学ぶ研修です。
1日目の前半で「地域課題の解決と対話」「対話による創造的解決方法」についての講義と「対話と発想の体験」を行います。そして、1日目の後半と2日目で、事前に提出いただいた課題から1つを選択し、その課題を解決するアイデアを考える「対話と共感による課題解決ワークショップ体験」を行います。
日程:1月17日(金曜)、24日(金曜)
時間:9時から16時まで
会場:松戸フューチャーセンター(松戸市文化ホール内)
講師:福島大学経済経営学類 教授 岩井 秀樹 氏
【平成30年度】
まちを仲間と面白くする会話の達人~ファシリテーター養成講座~【基礎編 全4回+実践編 全4回】
- 6月14日(木曜)=話し合いのポイント
- 6月21日(木曜)=上手な話の聞き方
- 6月28日(木曜)=質問の仕方
- 7月5日(木曜)=話のまとめ方、実践に向けて
※9月から11月に実践編として、ファシリテーションの技法について学び、実際にフォーラムの企画・運営を行います。
時間:10時から12時
会場:文化ホール内松戸フューチャーセンター
講師:地域づくりファシリテーター 影山 貴大氏
対象:市内在住・在勤・在学のテーマに興味のある方
定員:20人(先着順)
費用:無料
平成30年度 ファシリテーター養成講座チラシ(PDF:364KB)
レゴ・シリアスプレイ・メソッドと教材を活用した大人のワークショップ~人生100年時代の生き方・働き方を考える~
目的や価値観が異なる個人・団体をつなげるファシリテーション(対話)の技法を地域活性に活かす方法をみんなで考えましょう♪
日時:平成31年3月2日(土曜)13時30分から17時まで
会場:松戸市文化ホール内松戸フューチャーセンター(松戸ビルヂング4階)
ファシリテーター:千葉商科大学 政策情報学部 教授・地域連携推進センター長 朽木 量 氏
対象:自分のこれからを考えたい男女(市内在中・在勤・在学)
定員:20名
費用:無料
平成30年度 おとなのワークショップチラシ(PDF:537KB)
松戸市に関する課題解決のためのプロセスの支援・対話の場の開催
松戸市役所内の事業の中で、多様な関係者が集まりアイデアを出し合うワークショップや対話の場として、また、業務改善や職場の関係づくりの場として、プロセスの支援や対話の場を開催しています。
【開催事例】
平和の集い「地球のステージ・ピースセッション」の企画作りに向けて、松戸市平和大使やまつど国際文化大使、外国人市民(留学生)等が集い、交流や意見交換を通じ相互理解を深め、平和な世界を実現するためにできることを考え発信するためのワークショップを行っています。
これまで、レゴやパステルなどを用い平和を形に表す中で、平和とは何か、平和になるにはどうすればよいかのフューチャーセッション行いました。
- ピースセッション(総務課)
小学校家庭教育学級における対話の手法の運営への活用
松戸市では、家庭教育学級を松戸市立小学校全校に通年で開設しています。
各学級での運営に生かしてもらうことを目的に、平成26年度より、「みんなの考えをまとめていく話し合いの仕方」と題し、対話の手法を用いた話し合いについて研修を行っています。
話し合いの仕方を学び、体験をした学級生からは、「話し合いが苦手であったが、今回の手法であればスムーズに話ができた。」「思っているよりいろいろな意見が出ることに驚いた。」等、好評です。
実際に、この話し合いの仕方を学級活動の中に生かしている学級が多数あります。
【これまでの学習テーマ】
- 年間のテーマを決めるための話し合いの仕方
- 活動の振り返りをし、次年度につなぐ話し合いの仕方
- 講座の学習内容を深めていく話し合いの仕方
- みんなの思いがこもった年間計画作成のための話し合いの仕方
- 学習内容を深めていく話し合いの仕方
松戸市の家庭教育学級「イキイキ子育て~出会い・学び合い・高め合い~」
誰もが創造的に働くためのフューチャーセンター事業(平成27年度から令和元年度)
女性・シニア・若者が「創造的に働く」ということを考えるために、下記の3テーマで、関連する市役所の関係部署や市民・企業・NPOなどの多様な関係者が集まり、セッションを実施してきました。
これらの「問い」に答えるために、「市民の視線」から問題を捉え、答えを導き出すために「市民」に対する共感と理解を最も重要視する「デザイン思考」のプロセスを参考に、インタビューや意見交換会を丁寧に実施しました。
そして、そこから得た気づきから「市民」の方にとって本当に解決策を見つけ出すことにチャレンジしました。
【取組テーマ】
- 出産や育児で一度仕事を辞めた女性が、再びイキイキと働くために松戸市で何ができるだろうか?
- シニアが定年後も地域でイキイキと暮らし、仕事を続けていくために松戸市で何ができるだろうか?
- 若者が松戸に魅力を感じ、松戸で働くために松戸市で何ができるだろうか?
【この取組から始まった動き】
- 私が選ぶセカンドキャリア・アドバイザー制度
- 家庭教育カフェ
- 輝く創年フォーラム
- みんなで考える「未来」フォーラム
- ライフシフト勉強会
- 人生100年時代の生き方・働き方を考えるおとなのワークショップ
- ソーシャルビジネス・コミュニティビジネスセミナー など
※取組の詳細は、下記のとおり。
【令和元年度】
松戸フューチャーセンター講座「人生100年時代の生き方・働き方を考える」 一時預かり付き
ライフシフト勉強会「100年時代の人生戦略とは?」
日時:2月15日(土曜)13時30分から15時30分
会場:松戸フューチャーセンター(松戸市文化ホール内)
講師:才能プロファイラー 服部 雅己氏
定員:30人(抽選)
費用:無料
【開催中止】あなたの未来を見つけるワークショップ1「Points of Youによるワークショップ」
日時:2月29日(土曜)13時30分から16時
会場:松戸フューチャーセンター(松戸市文化ホール内)
講師:千葉商科大学政策情報学部 教授 朽木 量氏
定員:20人(抽選)
費用:無料
【開催中止】あなたの未来を見つけるワークショップ2「レゴ・シリアスプレイ・メソッドによるワークショップ」
日時:3月8日(日曜)13時30分から16時30分
会場:松戸フューチャーセンター(松戸市文化ホール内)
講師:千葉商科大学政策情報学部 教授 朽木 量氏
定員:20人(抽選)
費用:無料
令和元年度 人生100年時代の生き方・働き方を考える講座・ワークショップ募集チラシ(PDF:545KB)
【平成30年度までの取り組み】
【報告書】MATSUDO FUTURE CENTER 2017(PDF:2,796KB)
【報告書】『MATSUDO FUTURE CENTER 2016』(全文)(PDF:12,324KB)
【報告書】女性が創造的に働くためのフューチャーセッション(PDF:1,386KB)
【報告書】働く未来を考える~「学ぶ」から「働く」へ~(PDF:1,343KB)
【報告書】松戸フューチャーセンター内覧会(PDF:755KB)
イノベーションの創出に取り組む企業等との連携(平成29年度、平成30年度)
21世紀の日本を再生、持続的に成長させるためには、イノベーションの創出が不可欠であるという認識から、官民問わずイノベーション人材の育成が重要な課題となっています。
こうした趣旨から設立されている「※デジタルビジネス・イノベーションセンター(特定非営利活動法人CeFIL運営)」と連携して、平成29年8月と平成30年2月に、都内企業でイノベーションの創出に取り組んでいる会社員に参加していただき、「若者の働き方改革の視点から、松戸市が魅力的な街になるためのアイデアの創出」に取り組みました。
※デジタルビジネス・イノベーションセンター(特定非営利活動法人CeFIL)…日本を代表する企業がメンバーに加わり、多様性を重視したオープンイノベーションの実施と人材育成支援活動に取り組むために設立されたイノベーションを起こすための場。
【レポート】8月DBIC実践型ビジネス創造トレーニングプログラム
【レポート】2月DBIC実践型ビジネス創造トレーニングプログラム
松戸フューチャーセンターのロゴマーク
松戸フューチャーセンターのロゴマーク。
「未来」という文字を重ねた形を表しており、そのときにできる八角形をダイヤモンドの輝きに重ねている。
また、10個の三角形の集合体に見ることもでき、多様な人が集まって輝く、そして輝く未来を創っていくというメッセージが込められている。
ハンク・クネ氏からのお祝いメッセージ
松戸フューチャーセンターが完成したのを記念し、欧州フューチャーセンターの実践コミュニティであるフューチャーセンター・アライアンスのハンク・クネ氏からお祝いのメッセージをいただきました。
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お問い合わせ
生涯学習部 生涯学習推進課
千葉県松戸市松戸1307の1松戸ビルヂング4階(松戸市文化ホール内)
電話番号:047-367-7810 FAX:047-360-0945
