「こどものほんだな」は、令和元年から、令和2年までに出版された児童書の中からおすすめする本を図書館が選び、子どもたちに紹介するものです。子どもたちと一緒にぜひお読みください。

おこづかいをためて、クマのぬいぐるみを買ったメアリー。「ウーウー」という名前を付けて、どこへ行くにも一緒でした。ところがある日、メアリーはウーウーを電車の中に置き忘れてしまいます。駅の忘れ物置き場の中で、ウーウーは「きっと、だれかおうちにつれていってくれる」と思いました。それからウーウーは、バザーに出されたり、リサイクルショップに並んだりして、いろいろな子どもの手に渡ります。
サム マクブラットニィ/文 サム アッシャー/絵 吉上 恭太/訳 徳間書店

お母さんと子どもたちでうどんを作ります。まずは、うどんの粉を出します。さわるとふわふわで気持ちいい!
粉と塩をまぜたら、おだんごになるまでしっかりこねます。大変だけれど力を合わせて、おいしいうどんができるかな?

暗くなるまで動かないダンゴムシ。夕方になると石の下から出てきて、かれ葉を食べ始めました。丸まって敵から身を守ったり、脱皮をしたり。ダンゴムシのふしぎなひみつをこっそり教えてくれる絵本です。

戦争がやってきた日、窓辺には花が咲き、「わたし」はいつも通り学校に行き、火山についての授業を受け、鳥の絵を書き、おたまじゃくしの歌を歌いました。ランチタイムの後に校庭からやってきた戦争は、「わたし」が送ってきた日常をすべて吹き飛ばしてしまいました。
ニコラ デイビス/作 レベッカ コッブ/絵 長友 恵子/訳 鈴木出版

自分のしっぽをとても大切にしているきつねがいました。手入れは一日三回、松葉で作ったくしで丁寧にとかします。ある雨の日、ゆっくり手入れをしようとくしを探しますが、どこにも見当たりません。どしゃぶりのなか、きつねはくしを探しに出かけました。

ぶたくんが育てているきゅうりの苗が柵を越えて、わにくんの庭に伸びてきました。おなかがすいていたわにくんは、きゅうりを食べてみたくなりました。わにくんの庭で大きくなったこのきゅうりは、わにくんのものでしょうか。それとも、ぶたくんのものでしょうか。

旅するカメレオンのかきごおりやは、 世界中で 集めた 色とりどりのシロップが 自慢です。 食べると、ふしぎなことが 起こります。 夏ばてしてしまったシロクマくんに、カメレオンは 青いソーダと 海の 塩をつかった「うみかぜかきごおり」をあげました。どんなことがおこるでしょうか。

フンをころがすのが 大好きなフンコロガシ。まわりのみんなに「フンをころがすなんて、へんなやつ」と 言われてしまいました。 怒ったフンコロガシは、フンをころがすのをやめようと決めましたが、どうにも 気持ちが 落ち着きません。

しまりすくんは、 地面の下に家をつくり、 冬の間は寝てすごします。くろりすくんは、 木の上に家をつくり、 一年中起きています。 二匹のりすが 出会って仲良くなり、 一緒に過ごした一年間を 描いた物語です。

白ウサギのイナバさんは、仕事場の郵便局まで電車で通勤しています。ある日の仕事帰り、かばんを電車に忘れてしまったイナバさん。 取りに戻ろうと乗りこんだ電車は、いつもと様子が違いました。どうやらイナバさんは、不思議な世界に迷い込んでしまったみたいです。

りっぱな女王になるために、朝から晩までやることだらけのコーラ姫。うんざりした姫が妖精に手紙を書くと、次の日の朝、ペットとしてやんちゃなワニがやってきました。
ローラ エイミー シュリッツ/さく ブライアン フロッカ/え 中野 怜奈/やく 福音館書店

仕事を探しに出かけたチンチラカは、すぐに王さまにやとわれました。チンチラカがかしこいことを知っている王さまは、おそろしい大男の持っている黄金のつぼを持って来いと、難しい仕事を言いつけます。

知られたくない秘密を持つ小学校六年生の晴夜。 日本語を話せないパキスタンからの転校生のお世話係をすることになりました。
宗教も、文化も違う転校生と、どうやって分かり合えばいいのでしょう。

鼓ヶ滝へやってきて、 歌をよんだ 西行。「これにまさる名歌はあるまい」と、じぶんの歌によいしれていました。 夜、一けんのあばら屋に泊めてもらった西行は、その歌を住人にきかせます。
神田 松之丞/監修 石崎 洋司/文 山村 浩二/絵 講談社
昔はおれと同い年だった田中さんとの友情

拓人たちがいつも遊んでいた公園に行くと、おとといの日曜まで出来ていたスケボーが禁止になっていました。あきらめきれない拓人たちは、花林神社でこっそり練習を始めます。そこで、田中さんというおじいさんに出会います。
椰月 美智子/作 早川 世詩男/絵 小峰書店
ほしをみつめて 三人の王さまのたび

うまれたばかりのイエスさまをおがみにきた王さまたちのまねをして、三人の子どもたちが家々をめぐります。もらったのはミルクとパンとたきぎ。それを持って、子どもたちはある場所へ向かいます。
エリッヒ ジョース/文 マレン ブリスバルター/画 女子パウロ会/訳 女子パウロ会

平井洋裁店という小さな仕立て屋さんに、鬼の子のこたろうがやってきました。こたろうがもっている太鼓は、かわが破れ、大きな穴が開いています。平井さんは、こたろうから金の針を渡され、これで修理してほしいと頼まれます。

ちいさなつぶから生まれた、ちいさなちいさなちび竜。 水たまりから飛び出したちび竜は、ボウフラやたんぽぽなどいろいろな生き物に出会い、風や土、水と仲良くなりながら、どんどん大きくなっていきます。