松戸フューチャーセンター
更新日:2018年4月17日
北欧で生まれたフューチャーセンターという仕組み
北欧では、1990年代以降、人口、資本、資源が限られる中、様々な課題を解決し、持続的成長を実現して行くための手法として、知的資本を最大限に活用し、様々な関係者が参加して未来志向の対話を中心とした知的資本経営が、官民一体となって活発に推進されています。この「未来価値を生み出す場(仕組み)」として誕生したのが、フューチャーセンターです。
近年、北欧と同様に天然資源を持たない日本においても、少子高齢化や人口減少社会の到来を受けて、フューチャーセンターの機能や役割が注目され、企業をはじめ国や大学等で導入や、導入の検討が推進されています。
松戸フューチャーセンター
平成28年3月26日、松戸市文化ホールに松戸フューチャーセンターが誕生しました。
松戸市がフューチャーセンターを設立した背景は、市を取り巻く環境が複雑化し、ニーズが多様化しており、発生した課題に対し、単独の担当課や優れたリーダーがいるだけでは解決できない時代になっているということが挙げられます。
そうした時代に課題を解決していくためには、多様な関係者が対等な立場で、未来志向の対話で話し合い、革新的なアイデアを生み出す必要があります。
松戸フューチャーセンターは、そのための仕組みとして誕生しました。
松戸フューチャーセンターの具体的な取り組み
現在、松戸フューチャーセンターでは、「誰もが創造的に働く」をテーマにしています。
様々な関係者が参加して、未来志向の対話を通じて、新たなアイデアや手段を発見・創出・共有するセッションを実施するとともに、セッションを通して、新たな価値(イノベーション)を創出する仕組みの構築と人材育成に取り組んでいます。
なお、取り組みの詳細については、下記報告をご覧ください。
平成29年度の取り組み
- 誰もが創造的に働くためのフューチャーセンター事業
「誰もが創造的に働くためのフューチャー事業」として、女性・シニア・若者のテーマに関連する市役所の関係部署が集まり、月に1回程度、ワーキング会議を開催しました。
今年度は昨年度の取り組みで創出された様々なアイデアや材料を整理するとともに、具現化に向けて、庁内のワーキングメンバーの職員、市民、企業、NPO等、様々な関係者が参加してアイデアのブラッシュアップを行いました。
詳細につきましては、報告書をご覧ください。
【報告書】MATSUDO FUTURE CENTER 2017(PDF:2,796KB)
- イノベーションの創出に取り組む企業等との連携
21世紀の日本を再生、自足的に成長させるためには、イノベーションの創出が不可欠であるという認識から、官民問わずイノベーション人材の育成が重要な課題となっています。
こうした趣旨から設立されている「※デジタルビジネス・イノベーションセンター(特定非営利活動法人CeFIL運営)」と連携して、平成29年8月と平成30年2月に、都内企業でイノベーションの創出に取り組んでいる会社員に参加していただき、「若者の働き方改革の視点から、松戸市が魅力的な街になるためのアイデアの創出」に取り組みました。
※デジタルビジネス・イノベーションセンター(特定非営利活動法人CeFIL)…日本を代表する企業がメンバーに加わり、多様性を重視したオープンイノベーションの実施と人材育成支援活動に取り組むために設立されたイノベーションを起こすための場。
【レポート】8月DBIC実践型ビジネス創造トレーニングプログラム
【レポート】2月DBIC実践型ビジネス創造トレーニングプログラム
- まつど生涯学習フォーラム第二部「みんなで考える”未来”フォーラム
平成29年11月8日に松戸フューチャーセンターの取り組みの周知とフューチャーセンターの可能性を考える場として、「まつど生涯学習フォーラム」を開催しました。
- 【青少年会館】第15弾 春よ恋!ふたりのHappyバレンタイン
「第15弾 春よ恋!ふたりのHappyバレンタイン」において、参加者同士の交流を深めるとともに、次年度の縁結び事業のアイデアだしのためのフューチャーセッションを行いました。
- 【総務課共催】 平和の集い「地球のステージ・ピースセッション」
平和の集い「地球のステージ・ピースセッション」の企画作りに向けて、松戸市平和大使や国際文化大使、外国人市民(留学生)等が参加してのフューチャーセッションを9月と10月の2回行いました。
平和の集い「地球のステージ4」・「ピース&ミュージックセッション」を開催します
平成28年度の取り組み
- 誰もが創造的に働くフューチャーセンタ事業
昨年度の女性、若者に加え、シニアも対象とし、「誰もが創造的に働くフューチャーセンター事業」として、統計調査、インタビュー調査、分析、アイデア作成を行いました。
【報告書】『MATSUDO FUTURE CENTER 2016』(全文)(PDF:12,324KB)
- 【青少年会館】 縁結びサポート事業 第12弾「クリスマス直前Matsudo恋物語」
平成28年度の縁結びサポート事業 第12弾「クリスマス直前Matsudo恋物語」において、参加者同士の交流を深めるとともに、次年度の縁結びサポート事業のアイデアだしのためのフューチャーセッションを行いました。
- 【総務課共催】 平和の集い「地球のステージ・ピースセッション」
平成28年度からの取り組みとして、平和の集い「地球のステージ・ピースセッション」の企画作りに向けて、松戸市平和大使や国際文化大使、外国人市民(留学生)等が参加してのフューチャーセッションを行いました。
平成27年度の取り組み
- 松戸フューチャーセンターの構築
対話を促進する場を創ることを目的に、部屋の改装を行うとともに、セッションを通じて、人材の育成を行いました。
- 松戸フューチャーセンターロゴマーク
松戸フューチャーセンターのロゴマーク。
「未来」という文字を重ねた形を表しており、そのときにできる八角形をダイヤモンドの輝きに重ねている。
また、10個の三角形の集合体に見ることもでき、多様な人が集まって輝く、そして輝く未来を創っていくというメッセージが込められている。
- ハンク・クネ氏からのお祝いメッセージ
松戸フューチャーセンターが完成したのを記念し、欧州フューチャーセンターの実践コミュニティであるフューチャーセンター・アライアンスのハンク・クネ氏からお祝いのメッセージをいただきました。
- 「女性と若者が創造的に働くためのフューチャーセッション」
フューチャーセンターを構築すると同時に、「女性と若者が創造的に働く」ということをテーマに、若者や女性が、自分の能力に気づき、適切な職業・会社選択を行い、やりがいをもって働いていくために、「働く」を考える試行的なセッションを行いました。
【報告書】女性が創造的に働くためのフューチャーセッション(PDF:1,386KB)
【報告書】働く未来を考える~「学ぶ」から「働く」へ~(PDF:1,343KB)
【報告書】松戸フューチャーセンター内覧会(PDF:755KB)
その他
人材育成事業
フューチャーセンター事業を通してイノベーションを創出する人材の育成に取り組んでいます。
家庭教育学級
松戸市では、家庭教育学級を松戸市立小学校全校に通年で開設しています。
各学級での運営に生かしてもらうことを目的に、平成26年度より、代表校6校が集まる情報交換会及び全小学校が集まる研修会にて、「みんなの考えをまとめていく話し合いの仕方」と題し、対話の手法を用いた話し合いについて研修を行っております。
具体的には、平成26年度は「学習計画の立て方」「学習テーマの出し方」、平成27年度は「年間の活動の振り返りの仕方」、平成28年度は「講座の学びをさらに深めるための話し合い」について学んできました。
話し合いの仕方を学び、体験をした学級生からは、「話し合いが苦手であったが、今回の手法であればスムーズに話ができた。」「思っているよりいろいろな意見が出ることに驚いた。」等、好評でした。
実際に、この話し合いの仕方を学級活動の中に生かしている学級も多数あります。
松戸市の家庭教育学級「イキイキ子育て~出会い・学び合い・高め合い~」
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