所信表明について

 本郷谷健次市長の所信表明を以下に掲載いたします。

 最下部からPDFファイルもダウンロードでご利用いただけます。なお、当日の演説と表現その他に若干の違いがあることをご了承ください。

所信表明

 平成22年9月定例会の開会に際し、私の市長就任後、初めての市政運営の所信の一端を申し述べ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 この度、私は先の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様のご支持を頂き、松戸市長として4年間市政運営にあたらせていただくことになりました。

 私に寄せられました暖かいご支援に心から感謝いたしますとともに、市民の皆様の生活を守っていく使命を担うことに責任の重さを痛感しております。

 私は、長年にわたる民間企業で培った知識と経験を糧として、松戸市の発展と市民生活向上のために全力で当たって行く所存ですので、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

本市の課題

 さて、本市は、現在、多くの課題を抱えております。

 一つ目は、本市の人口は、平成20年度の人口推計によると、本年、平成22年度をピークに減少に転じることです。特に、少子高齢化が進展することに伴い、生産年齢人口の減少によって税収減が見込まれることに加え、同時に医療費や扶助費など社会保障費の増加によって財政のさらなる硬直化が懸念されるものです。

 二つ目は、本市は、20代前半の若者は、数多く移り住んできているものの、結婚して子育てする年代になると一気に流出しているという現状です。本市としては、まちを活性化するために、これまで流出していた30代40代を呼び込み、松戸市に住み続けたくなるまちにしていく必要があります。

 三つ目は、松戸市の地価は、市川市との比較で住宅地、商業地とも下回っており、柏市とでは商業地において下回っているという現状です。従って、市民の生活水準を上げていくためには、本市のブランドや価値を高めていく必要があります。

 四つ目は、本市の将来的な公共施設の更新需要費として多額の費用が見込まれていることや、学校施設や本庁舎の耐震工事などで多額な資金が必要なことなどです。

 このような多くの課題を解決していくためには、短期的な対策ではその効果に限界があります。構造的なまちづくり、長期的な視点での対策が必要になります。

 そのためには、徹底した行財政改革は当然として、本市としての魅力あるまちづくりをその税収入も考えながら構造的に行っていくことが必要と考えています。

 私は、市民が主役のまちづくりを実現し、都市ブランドの構築で価値を高め、若い人、働く世代が集まり活気あるまちの実現をめざす必要があると考えています。

 さらに、今までの本市の繁栄を支えてきた、常盤平、小金原地区が21世紀の森と広場を中心にして、「文化」を合言葉に、元気を取り戻すことも大変重要なことだと考えています。

 こういった基本的な考えのもとに、個々の政策を立案、実行していきたいと思っています。

マニフェストの実現に向けて

 また、私が掲げたマニフェストの実現に向けた取組みにつきまして、主なものを順次ご説明申し上げます。

 一つ目は、市立病院の紙敷への移転中止であります。

 市立病院につきましては、今回、補正予算としてご審議をお願いしておりますが、現地での建て替えの可能性について、その技術的、専門的検討に早急に取り組みたいと思います。

 なお、検証経過につきましては、広報やインターネットを通じて市民の皆様へ公開してまいります。

 二つ目は、地域協議会の設立などを通じて、地域のことは地域で決める仕組みの構築、さらには、NPOへの支援などを通じて、市民が主役のまちづくりを推進することです。

 国は、地域主権戦略大綱で、住民に身近な行政は、地方公共団体が自主的かつ総合的に広く担うようにするとともに、地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組むことができるようにするための改革、いわゆる、地域主権改革をめざし、日本全体で活力あるまちづくり、国民生活を豊かにすることをめざしております。 

 これは、まさに私のめざす方向と重なるものであります。

 三つ目は、子育てを社会全体で支えていく社会の構築です。

 まちづくりの基本は、「都市ブランド」を構築することで「まつど」という都市の魅力アップを図り、若い人や働く世代が集まることで活気にあふれ、子どもを産みたくなる、育てたくなると思えるまちにすることであります。

 ここで言う「都市ブランド」とは、単に特産品や名産品などの財やサービスを対象としたブランドではなく、地方自治体が都市間競争に勝ち抜き、「地域のイメージ形成」や「地域の魅力づくり」を行い、市外から住民や企業を獲得し、住んでいる市民や企業が松戸市に誇りや愛着心を持ってもらうものであります。

 本市は、これまで首都圏有数の生活都市として、高度経済成長期の急激な人口の増加を経て、発展を続けてまいりました。

 しかし、人口動態では、今後とも高齢者が増えていく一方で、子育て世代にもあたる30代、40代の流出が続くと考えられています。

 松戸ならではの「都市ブランド」を創出することで、若い世代の流入、定住を促進し、まちがにぎわいであふれ、子どもを産み、育てたくなる、文化の香りあるまち まつどをめざします。

 活気あふれるまち まつどの実現には、人口流入、定住を促進するための施策として子育ての支援や文化、芸術の振興、産業の活性化策と併せた都市計画の検討とともに幹線道路や駅前の整備などの戦略も必要であります。

 私のまちづくりの基本的考え方は、まちづくりへの先行投資により、地域産業を活性化し、まちに賑わいを取り戻すとともに、子どもを産み、育てたくなるまちづくり、文化の香りのするまちづくりを行い、松戸市としての価値を向上させ、その結果として、まちの収入が増え、税収が増えることで、その増えた分を市民サービスやまちづくりに還元していける好循環を生み出していけるようにすることです。

後期基本計画

 現在、平成23年度から平成32年度までの松戸のまちづくりの方向性を示す後期基本計画を策定中です。私は、この後期基本計画のなかで、具体的プロジェクトとしていくつかのテーマを取り上げています。

 このプロジェクトで取り上げるテーマは、これまでも議会をはじめ、関係団体、行政がともに全力を挙げて取り組んできた課題でもあり、それらは、未だ解決のメドが立っていない難しい課題でもありますが、早急に着手し、実行していかなければならない課題だとも思っています。

 具体的プロジェクトとして取り上げることによって、着実に実現に向け努力する所存です。

 とくに、早急に対応が求められるものとして、「松戸駅前活性化プロジェクト」であります。

 松戸駅の改造に向け、JR東日本では基本設計に着手するとのことであります。

 数十年に一度のチャンスともいうべき松戸駅の大改造でありますことから、この駅改造に合わせて、中心市街地の活性化を図り多くの人が街へ繰り出し、回遊するおしゃれで賑わいのある街をめざしてまいりたいと考えております。

 今回は、一つの例をご紹介申し上げましたが、プロジェクト自体については、様々な関係者とともに一体となって進めなければ解決し得ない課題ばかりでございますことから、まずはプロジェクトの在り方や目標設定などについて庁内はもとより、市民、関係団体、市議会のご理解をいただきながら、環境が整ったものから順次、全力を挙げて取り組んで参りたいと考えております。

補正予算

 また、今後すぐに取り組まなければならない課題として、今回の補正予算におきまして、市政の最重要課題である松戸市立病院の現地建て替えを軸とした「松戸市立病院整備基本計画」を策定するために必要な技術的、専門的な検証を行うための所要の経費を計上いたしました。

 次に、子どもを産み、育てたくなるまちの実現に向けた支援策として、子ども医療費につきまして、助成対象を小学校就学前から小学校6年生まで拡大するための予算を計上いたしました。

 また、ワクチン接種に係る経済的負担を軽減し、もって市民の命と健康の保持に寄与することを目的に、中学3年生の女子を対象とした子宮頸がん予防ワクチン接種について、費用の一部を助成するための予算を計上いたしました。

最後に

 まちづくりは、市長だけでは何もできません。市議会議員の皆様、市の職員、そして、何よりも、市民の皆様方の支援が今まで以上に必要になると思っています。課題を解決し、的確に市政を運営していくためには,常に市民の皆様の声に耳を傾け、対話を重ね、議員の皆様、あるいは各界の方々のまちづくりの知恵や力をお借りしなければならないと思っています。

 私は、「市民が主役のまちづくり」をスローガンに自らがその先頭に立ち、職員とともに汗を流し頑張ってまいります。

 重ねて、市議会並びに市民の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ、私の所信表明といたします。

 ありがとうございました。


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