第一章 1867年パリ万博 幻の600万ドル借款

1867年パリ万国博覧会に、時の将軍慶喜は弟・徳川昭武(1853-1910)を派遣しました。
各国元首が集う、万博という国際舞台において、膨大な出品物により日本国の存在を示し、同時に次期将軍の有力候補である昭武を派遣することにより、日本国の主権は幕府にあるということを明らかにしようとしたのです。
その最大の目的は、600万ドル借款を実現させることにありました。根本的な幕政改革を時と競うように進めていた慶喜は、その資金として600万ドル(約450万両)という巨額の資金をどうしても調達する必要があったのです。
しかし、この借款は幻に終わります。慶喜の幕府復興の起死回生策はフランスの外交政策の変更と共についえたのです。
イラストレーション 黒鉄ヒロシ
|
|



