戸定歴史館 特別展幕末徳川の城
江戸幕府の権力の中枢であり、最高機密の場所であった将軍の城の様相を古写真に探ります。
| 会 期 | 平成11年10月2日から12月5日(日)まで |
|---|---|
| 時 間 | 9時30分から17時00分(入館は16時30分まで) |
| 休館日 | 月曜日(10月11日は開館、10月12日は閉館) |
| 入館料 | 一般300円(240円)、高・大学生200円(160円)、小・中学生100円(80円) ※()内は20人以上の団体料金 |
|
|
右手の石垣上の二重櫓が江戸城本丸北西に位置する乾櫓。その左手下方の橋が北桔橋(きたつめはし)。この橋は江戸城天守台の真北に位置する。幕末の江戸城の姿を色濃く残している写真。
この写真は松戸徳川家に伝来した東京の名所を撮影した写真アルバムに収められている。今回が初公開。 |
|
|
大坂城本丸東側の諸櫓を斜め方向から写した写真。一番手前の櫓の中には家康ゆかりの馬印が収められ、大坂城を将軍に代わり管理する大坂城代は、赴任すると最初にこの櫓中の馬印の無事を確認したという。戊辰戦争中の混乱により、大坂城はほぼ全焼し、写真の櫓も焼け落ちてしまったが、櫓が焼け落ちる前の大坂城の雄姿をよく伝えている。展示されているのはオリジナルのガラス原板。保存のため、10月2日から11月はじめまでの期間のみ展示。 |
|
|
15代将軍・徳川慶喜が撮影を命じたと推定される慶応3年冬の二条城本丸仮御殿。写真の部分は慶喜の居室部分を撮影したもの。江戸時代に幕府の城の御殿を写した唯一のものであるばかりでなく、将軍の居室まで写されているのには驚かされる。幕府の機密事項の中でも最高機密を写しているということになるからである。 |
展覧会概要
展示趣旨
幕末にわが国に渡来した写真術という新しい記録媒体はさまざまなものごとを絵画や絵図では不可能な精密さで記録していった。肖像、名所旧跡、演出を加えられた当時の風俗などが印画紙の上に焼き付けられていった。
これらの一般的な被写体に対して、極めて限られた数しか撮影されなかった特殊な被写体がある。当時の最高レベルの機密事項に属する城の内部の様子である。特に、将軍の城である幕府の城は、その最たるものであった。
この展覧会では、長らく国内統治の拠点として機能してきた幕府の城が終末期を迎えた幕末に、新たなる記録メディアである写真によってどの様に記録されていたのかを探りたい。それらは写真によって捉えられた生きて機能している城の姿であり、幕末維新の大きな変革期における権力中枢の場の様相でもあるだろう。展示では、撮影の背景や必要性なども視野にいれつつ、終末期の幕府の城と黎明期の写真術の出会いによって残された写真の意味について考察してみたい。
主な展示品
展示は幕府の城である江戸城、大坂城、二条城の幕末から明治初期までの写真を中心に構成される。それぞれの城の様相を古写真で再現しながら、全体像を把握してもらうために、幕末の城の平面図
なども展示し、両者の資料特性の比較を試みたい。
1) 大坂城関係
- 幕末大坂城湿板写真(大阪城天守閣蔵)
- 大手門、太鼓櫓、蛸石、中之島より大坂城を望む、本丸東側諸櫓、人面石などオリジナルの湿板写真6点
- 宮内庁書陵部所蔵の幕末大坂城湿板写真も複写写真として14点が展示されています。
2) 二条城関係
- 本丸仮御殿、本丸天守代より西橋を望む、本丸より二の丸を望む、二の丸黒書院、二の丸大広間、二の丸庭園など13点(いずれも徳川慶朝氏所蔵)
- 文久2年二条城二の丸御殿図面(元離宮二条城事務所所蔵)
3) 江戸城関係
- 明治初期江戸城写真(徳川文武氏所蔵) (江戸城)東京桜田之景、(江戸城)東京江戸橋之遠景、(江戸城)東京二重橋之景、(江戸城)東京二重橋下馬先御門、(江戸城)東京小石川水戸橋、(江戸城)東京桜田之景、(江戸城)東京桜田御門など16点
なお、その他に幕末の大坂城、二条城の果たした役割への理解の一助とするためイラストレイテッドロンドンニューズ大坂城関係部分などの関連資料も合わせて展示する。
|
|



