市16.一月寺遺石[地図中番号1]

  かつて小金にあった金龍山一月寺(きんりゅうざんいちげつじ)は、鎌倉時代の初期、正嘉(しょうか)2年(1258)金先禅師(きんさんぜんじ)によって創建されたといわれています。一月寺が普化宗(ふけしゅう)寺院としてその基礎を固めたのは江戸時代に入ってからで、徳川幕府の保護のもとに発展し、青梅の鈴法寺(れいほうじ)、京都の明暗寺(めいあんじ)に並ぶ普化宗金先派本山として、全国に多くの末寺(まつじ)を持つにいたります。しかし、明治4年(1871)の太政官布告(だいじょうかんふこく)によって普化宗が廃止されると、それと同時に一月寺も廃寺となります。「開山塔(かいざんとう)」は、享保(きょうほう)16年(1731)に造立(ぞうりゅう)されたものです。もとは一月寺の境内に建てられていたもので、その下には箱に納められた大乗妙典(だいじょうみょうてん)が埋められていたということです。自然石の石塔には仏を讃える意味を持つ詞(ことば)である「偈(げ)」が、台石には一月寺の由来文が刻まれています。「遺墨墳(いぼくふん)」の銘が刻まれた遺石は、江戸時代後半の文政(ぶんせい)・天保(てんほう)年間に起きた「仙石騒動(せんごくそうどう)」に縁のある石碑で、天保14年(1843)に建てられたものです。

場所

馬橋2547 萬満寺

交通

JR馬橋駅より徒歩3分

一月寺遺石の写真

遺墨墳

開山塔

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