風しんについて

看護師のイラスト

「風しん」とは・・・

 風しんウイルスの飛沫感染によって起こる病気です。潜伏期間は2~3週間です。軽いカゼ症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。そのほか眼球結膜の充血もみられます。発疹も熱も約3日間でなおりますので「三日ばしか」ともよばれることがあります。稀に、血小板減少性紫斑病や脳炎などの重篤な合併症を併発することがあります。


「先天性風しん症候群」とは・・・

 妊娠初期の女性が風しんに罹患すると、風しんウイルスが胎盤を介して胎児に感染し、出生児が先天性風しん症候群を発生することがあります。
 妊娠中の感染時期により重症度、症状が異なるが、妊娠2カ月以内の女性が風しんにかかると、出生児は白内障、先天性の心臓病、難聴の2つ以上を持って生まれてくることが多く、妊娠3~5カ月に感染した場合でも難聴が多くみられます。その他、子宮内での発育が遅い、網膜の病気、緑内障、小頭症、髄膜炎、精神運動発達に遅れがある、肝臓や脾臓が腫れる、血小板減少性紫斑病などの症状が出生児に認められる場合があります。

妊婦の方のイラスト

 
 先天性風しん症候群に対するウイルス特異的な治療法はなく、個人防衛として女性は妊娠する前にワクチンによって風しんに対する免疫を獲得すること、社会防衛としては風しんワクチンの接種率を上げることによって風しんの流行そのものを抑制し、妊婦が風しんウイルスに暴露されないようにすることが重要です。
 日本では、平成6年(1994年)の予防接種法一部改正以降、患者数が大きく減少していましたが、平成15年(2003)から一部の地域で流行が始まり、平成16年(2004)春には、中国地方、関東地方、九州地方を中心に日本各地で地域流行がおこりました。その結果として、先天性風しん症候群の患者報告が例年1名のところ10名認められました。また、風しんの患者年齢は、10歳以上の割合が以前と比べて多くなっています。

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