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松戸市 MATSUDO CITY
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松戸市立病院 Matsudo City Hospital
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平成27年度 松戸市立病院 病院情報を公開します

更新日:2016年10月6日

当院では全国統一病院指標(DPCデータから作成した全国統一の定義として作成された指標です)をもとに当院のデータを地域の皆様に情報公開を進めております。DPC(診断群分類別包括制度)とはDiagnosis Procedure Combinationの略です。医師が決定した主病名をもとに入院患者さんの一連の一連の医療行為を国で定めた1日当たりの定額点数から入院医療費を計算する制度です。

 当院の病院指標を公開および解説を行うことで、地域医療支援病院としての当院の特徴および現在状況を共有し理解してい頂くことを目的としています。

今回公開する病院指標項目は下記の7項目です。各項目ごとに数値データを提示し、解説をさせて頂きます。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診療科別症例数トップ3 パス有無
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人支肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数
  6. 診療科別主要手術の術前・術後日数、症例数トップ3
  7. DIC 敗血症 真菌症 手術・処置等の合併症

集計条件

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までに当院を退院した患者
  • 医科保険適用患者

 ※自動車賠償責任保険や労災保険、自費診療の患者を除く
 ※歯科保険のみの患者を除く(医科保険と歯科保険混合の患者は含む)

  • 入院後24時間以内に死亡した患者、または、生後1週間以内に死亡した新生児は除く

参考リンク

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)(外部リンク)

松戸市立病院の病院指標



平成27年度 国保松戸市立 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

2015年度、当院を退院した患者さんを10歳ごとに年齢階級別に集計しました。当院の入院患者の構成を把握することができます。

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2,663 425  255 366 577 678 1417 2346 1386 168
当院は東葛北部地域の地域医療支援病院として、良質な医療を幅広い年齢層にわたり提供しています。
 高齢化に伴い60歳以上の患者が多いことが分かります。高齢になりますと悪性腫瘍や虚血性心疾患、脳血管疾患などの疾病や、骨粗鬆症の増加を背景に転倒後の骨折により入院を余儀なくされる患者が年々増加してきています。また80歳以上の高齢になりますと肺炎や心不全も急増し、今後も入院患者は増加傾向となることが考えられます。
 当院の大きな特徴として10歳代、あるいは9歳以下の年齢層が大変多いということがあります。当院では高度な小児医療、周産期医療、新生児医療を提供していることが反映されているものと考えます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード

2015年度、診療科別に症例数の多いDPCを上位より集計いたしました。項目はDPC14桁分類DPCに対する症例数、平均在院日数、全国平均在院日数(平成27年度)、転院率、平均年齢、患者用パスを掲載しました。なお、症例数10未満の項目については「患者数」には‐(ハイフン)を入力し、「平均在院日数(全国)」以外の項目も同様に‐(ハイフン)を記入しています。

*平均在院日数:在院日数を、症例数で割った平均値です。

*転院率:当院から他の病院に移動(転院)することになった患者さんの割合です。

*患者用パス:パスとはクリティカルパスの略称です。クリティカルパスとは検査や治療、看護など診療行為の手順を標準化して効率的で安全かつ満足度の高い医療を提供するための入院診療計画です。

傷病名や治療方針によりクリティカルパスは異なります。また、1つのDPC症例全てが掲載しているパスの対象となるわけではありません。

【小児科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 182 5.55 5.72 0.55 1.61
040100xxxxx00x 喘息、手術処置等2なし 定義副傷病なし 147 5.33 6.31 0.00 3.07
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 112 6.31 12.60 0.00 1.03
小児科では、肺炎・気管支炎・細気管支炎などや気管支喘息といった呼吸器疾患が上位を占めています。これは全国的に同じ傾向です。経口摂取ができなくなり点滴が必要になったり、内服の抗菌薬では効果が不十分であったり、酸素投与が必要になる場合に入院となっています。3番目に入院数が多い病気では、当院では他院と違って尿路感染症となっています。こどもで尿路感染症を起こす原因として、腎・泌尿器系の問題が隠れていることがあり、その精査や治療も行っています。
当科には小児科常勤医が26名勤務しており、連日3名の当直医で、軽症から重症の小児患者さんの治療にあたっています。PICU6床(小児集中治療室)を備えており、県内・県外の最重症小児患者さんの救命に対応しています。また各疾患(神経・腎臓・循環器・呼吸・内分泌・アレルギー・血液)の専門医がそろっており、急性期疾患だけでなく、小児の慢性疾患にも対応しています。
【小児外科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 32 2.97 3.32 0.00 2.63 停留精巣
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病なし 15 4.73 5.56 0.00 11.20 急性虫垂炎
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 11 3.00 8.85 0.00 5.09 臍ヘルニア
 当科の入院はほとんどが手術を伴う患者さんで、DPCコード別では停留精巣、虫垂炎、腹壁のヘルニアがトップ3となっています。
 「停留精巣」は全体の約10%を占めています。2泊3日(術前1日、術後1日)のクリティカルパスを導入し、2015年度はパスの逸脱はありませんでした。
 「虫垂炎」の虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)が次に多くクリティカルパスでは手術後4日(入院当日手術か翌日手術かによりトータル5日あるいは6日)を設定していますが、実際の平均在院日数は短めになっています。
 その次に多いのは「腹壁のヘルニア」ですが、臍ヘルニア(臍突出症)に対する臍ヘルニア手術(臍形成術)の患者さんです。こちらも2泊3日(術前1日、術後1日)のクリティカルパスを導入し、2015年度はパスの逸脱はありませんでした。
 いずれも全国平均在院日数より短くなっています。DPC対象外ですが入院全体の中では鼠径ヘルニアの患者さんが最も多く、入院患者の35%を占めています。
【産婦人科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 87 8.09 10.18 0.00 45.22 腹式単純子宮全摘術
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 44 8.91 9.53 0.00 71.02 膣式単純子宮全摘術+前後膣壁形成術
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 37 13.49 20.87 16.22 30.84
 当科では産婦人科領域全般を対象疾患としています。
 なかでも、近隣より紹介されたり、多量出血等で救急搬送されたりと来院経路は様々ですが、子宮筋腫などの良性疾患を多数取り扱っています。
 また、近年の高齢化に伴い増加傾向にある骨盤臓器脱に対しても、外来で保存的治療を行うだけでなく、患者様の状態に合わせてQOLを向上させるために子宮脱手術も行っています。ただしメッシュ手術には対応できていません。
 良性卵巣腫瘍に対してはできるだけ腹腔鏡下手術で行い、患者様の術後生活の質の向上に努めています。悪性腫瘍の手術にも対応していますが、化学療法併用放射線治療や、腔内照射には対応できません。化学療法は外来通院で行っています。
 さらに東葛北部地域における唯一の地域周産期母子医療センターとして、早産や母体合併症などのハイリスク妊娠の管理を行っています。胎児疾患で必要のある場合にはさらに高次施設をご紹介することもありますし、満期産になり安全な分娩が可能であると判断した場合には前医に逆紹介することもあります。
【整形外科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 副傷病なし 164 18.24 24.95 4.88 66.66 人工股関節置換術
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 62 25.56 28.70 79.03 80.00
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 42 24.86 27.21 2.38 70.69 人工膝関節置換術
整形外科では入院症例の多くは手術を伴う患者さんです。各分野の 専門性を高め、最新の診断方法、治療法を取り入れ、治療成績の向上に努めています。脊椎・関節外科・スポーツ障害・小児整形疾患・関節リウマチなど幅広い症例に対応しています。特に脊椎外科、関節外科は経験豊富な医師・スタッフを集約化し、人工関節置換術を中心とした関節再建、また数多くの脊椎脊髄疾患に対する迅速かつ高度な診断・治療を推進するため、人工関節センター、脊椎脊髄センターを開設しています。
小児整形は先天性股関節脱臼・内反足などの小児疾患を小児科・新生児科と連携して、診断・治療にあたっています。  
3次救急の高度・多発外傷の治療に際しては、救急部と連携して、創外固定なども利用して、迅速な対応をしており、最新の治療器具を用いて、早期社会復帰に役立てるよう心掛けています。各種スポーツ障害に対しては肩・膝関節の関節鏡視下手術を中心に早期スポーツ復帰の支援をしています。
【外科】
                                         
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 32 8.06 7.84 0.00 61.00 腹腔鏡下胆嚢摘出術 
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 30 14.83 17.41 6.67 71.67 腹腔鏡補助下大腸切除術
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 23 6.87 6.96 0.00 58.74
  外科では成人の消化器外科を中心に手術治療を行っています。
 2015年度にDPCコード別で多数を占めたのは、胆嚢炎や胆嚢疾患(腹腔鏡下胆嚢摘出術)、結腸がん(結腸悪性腫瘍手術)でした。DPC対象外ですが、患者数が最も多かったのは鼠径ヘルニア(鼠径ヘルニア手術)でした。その他にも虫垂炎(虫垂切除術)や胃がん(胃全摘術)、乳がん(乳腺悪性腫瘍手術)なども上位となりました。
 「胆嚢摘出術」は原則として全例腹腔鏡で行っています。急性胆嚢炎で発症した場合、術前にドレナージをおいて待機的に手術を行うと炎症後の瘢痕により手術時間の延長や開腹移行となる例がありますが、発症後早期の浮腫期に手術を行うと、通常の胆嚢摘出と変わらない経過で治療が出来るため、近年は炎症例に対して早期に手術を行うように心がけており、内科や近隣の開業医へ依頼して急性期でも早めに外科へ紹介して頂くよう努めています。待機的手術の場合は、前日入院、術後3日目退院の4泊5日のパスによる治療を行っています。
 「結腸悪性腫瘍手術」は、他臓器浸潤例、巨大腫瘍などの高度進行例を除いては、積極的に腹腔鏡で手術を行っています。2日前入院、術後7日目退院の10日のパスによる治療を行っています。
 「虫垂切除術」はほとんどの場合緊急手術を行います。2015年度は全例腹腔鏡にて行い、開腹移行はありません。
 「鼠径ヘルニア手術」は原則として腹腔鏡で行っています。前日入院、術後2日目退院の3泊4日のパスを導入しています。
 がん診療拠点病院として、上記以外にもがんに対する手術治療を積極的に行っています。大腸がん同様、胃がんに対しても積極的に腹腔鏡を取り入れています。また、肝胆膵悪性腫瘍に対しても積極的に手術を行っています。この領域の悪性腫瘍は消化管悪性腫瘍と比較すると予後が不良であるため、周術期に化学療法や放射線照射を駆使して成績の向上に努めています。
【内科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 108 12.16 15.35 1.85 64.21 糖尿病(10日間パス)
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 93 15.69 14.34 9.68 74.34 肺炎
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 22.25 21.69 34.38 82.31
 当院は東葛北部地域の基幹病院であり、かつ地域医療支援病院でもあることから、近隣施設や救急隊からの搬送依頼が多く、特に内科において高齢者の感染症症例を担当することが多いため、頻度の高い肺炎や誤嚥性肺炎の入院患者数が多くなっています。それらの症例は一般的に入院が長期化する傾向があり自宅退院も困難なことが多いため、在院日数や転院率の増加する原因となっています。
 さらに糖尿病治療にも力を入れており教育目的や合併症管理、他科での手術や出産前の血糖コントロールを目的とした症例も多数あります。また高血糖や低血糖を原因とした緊急入院も多く、第1位となっています。
 また内科は、本地域においてリウマチ膠原病疾患への高度専門医療を提供できる唯一の施設であるため、周辺地域からの紹介患者も多く表中にはありませんが、第4位となっています。重症例が多いことも影響し、在院日数は長期化する傾向にあります。
【循環器内科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 131 2.95 3.07 0.00 70.38
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 78 4.32 5.68 1.28 63.47 アブレーション治療
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 68 21.22 18.30 7.35 78.56
循環器内科では、虚血性心疾患に対する精査、加療の患者さんが最も多く入院されており、次いで頻脈性不整脈に対する治療の患者さん、心不全の患者さんとなっています。
心不全の患者さんの平均年齢は78歳であり、後期高齢者の患者さんが多くなっていることが分かります。
上記のように当科では循環器領域の各種疾患に対応可能です。
【新生児内科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 55 12.58 6.17 1.82 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり 26 14.08 12.67 3.85 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 24 20.17 11.59 4.17 0.00
新生児科は予定日より早く出生し、体重も小さい患者さんが一番多く入院しています。
昨年度の入院数は457名でした。出生後すぐに呼吸ができない新生児仮死の治療も行っています。
手術症例は15例ありました。新生児専用救急車による新生児搬送も87件ありました。
【神経内科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 86 17.20 18.08 37.21 70.27
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 9.06 7.03 6.25 60.88
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 16.52 15.80 28.57 73.43
 当科での診療実績を示した内訳ですが脳梗塞が最も多い入院疾患になっています。その中でも発症3日以内の急性期緊急入院が90%強、その内訳では救急室からの入院が40%強になっています。また、高齢化を反映してか脳梗塞に罹患された方の平均年齢は70歳を超えておりました。早期リハビリ目的退院による機能回復を目指しているため、平均在院日数は平成27年度全国平均と比較して約1日程度短縮しています。また、入院された方の約4割が転院されています。
 脳梗塞後や脳炎後などの脳疾患に続発するてんかん発作で入院される方の数が、第2位を占めています。
 その他にも、炎症性中枢疾患、ALSなどの運動ニューロン疾患、炎症性末梢神経疾患、パーキンソン病/症候群など、脳梗塞のみならず各種神経疾患も広く診療しています。
【救急科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 3.42 3.58 5.08 38.92
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 10.64 7.52 14.29 41.61
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 12.28 10.02 16.67 60.33
① 薬物中毒
 薬物中毒の重症患者の治療は救急の専門知識がなければ出来ません。通常の救急病院には救急科専門医はいないので、当院に多く搬入されてきます。重症の場合は集中治療室などで人工呼吸や透析治療を行います。
② 頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし)
 頭部外傷で頭蓋・頭蓋内損傷を負い、手術が必要なく薬剤で治療可能な場合は当科で治療を行っています。症状が悪化し手術が必要になった場合は速やかに脳神経外科に引き継ぎます。
③ 頭蓋・頭蓋内損傷(その他手術あり)
 多発外傷で体幹部や四肢の手術を行うような患者の多くは、頭蓋・頭蓋内損傷を合併しています。各専門診療科単独では治療が難しい多発外傷患者を助けるためには、各部位の損傷に対する治療方法を熟知している救急専門医が核となり、入院治療にあたっています。
【呼吸器内科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 99 2.70 3.29 0.00 71.06
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 34 10.29 13.38 2.94 68.29
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 31 10.48 14.34 6.45 62.29
 肺の悪性腫瘍とは、肺から発生したがんのことで原発性肺がんといいます。日本人では約8万人が肺がんになり、7万人が死亡するという、がんの中でも最も死亡数が多い病気年間200人近い新規肺がんの方が受診されています。受診の経緯としては検診や人間ドックで陰影を指摘されて紹介となることが多く、積極的に検診を受けることをお勧めしています。
 第1位のDPCは肺がんの診断目的の入院です。呼吸器内科では肺がんの診断のために気管支鏡検査を行っており、超音波気管支鏡や3D画像を用いたナビゲーションシステムなど最新の機器を使用することで正診率向上に努めています。
 第2位のDPCは肺がんの抗がん剤治療目的の入院です。呼吸器外科では主に手術可能な方に対応し、負担が軽い胸腔鏡による手術を行っています。呼吸器内科では主に手術困難な方に対応し、抗がん剤治療、放射線治療、抗がん剤治療と放射線治療を組み合わせた治療を行っています。近年では従来の抗がん剤治療以外に分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれる新しい薬が開発され、当科でも使用可能となっています。
 肺がん以外にも、肺炎、間質性肺炎、気胸などにも対応しています。
【脳神経外科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 46 7.02 7.52 8.70 36.48
140080xx99x0xx 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2なし 28 2.00 4.90 0.00 1.18
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 10.31 7.03 11.54 55.23
 脳神経外科では、頭部外傷に対する治療のための入院が最も多くなっています。
 当院は東葛地区の3次救急医療を担っているため、転倒や交通事故で受傷された患者さんが多数搬送されます。救急科と協力して治療に当たっています。次いで、脳や脊髄の先天異常を有する患者さんの検査目的の入院が多くなっています。
 平成26年4月より東葛地区では唯一となる小児脳神経外科(宮川医師担当)が開設され、千葉県のみならず、東京都や茨城県などからの患者さんも増えています。より安全を期するため入院での検査としています。てんかん発作を起こされた患者さんの治療のための入院も指標に挙げられます。脳血管障害や頭部外傷、脳腫瘍等が原因で痙攣発作を起こすことが多く、内科的治療(抗けいれん剤内服)を行っています。脳内出血に対する治療のための入院も多い状況です。多くの例で手術は施行せず、保存的治療(安静や血圧管理)やリハビリテーションが治療の主体になります。
【眼科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 8.62
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 7.99 硝子体手術
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 7.87
 当科での入院症例は、DPC対象外ではありますが白内障手術を目的としたものが多数を占めています。基本的には片眼につき2泊3日の入院手術、内科等の合併症をお持ちの方は当該科より転科転棟での手術となる場合もございます。
 網膜硝子体手術につきましては、緊急性のない黄斑前膜、黄斑円孔、硝子体出血を伴う陳旧性網膜分枝閉塞症を対象に行っています。この場合は状況にもよりますが、およそ1週間で退院可能となっています。
【消化器内科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 68 10.51 10.93 1.47 73.15
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 39 12.56 11.98 0.00 73.72
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 36 7.44 9.02 0.00 72.81 肝細胞癌
 DPC対象外となる短期滞在手術に該当するため今回はデータには入っておりませんが、消化器内科の最も多い症例は大腸の腺腫やポリープに対する内視鏡的治療(ポリペクトミーなど)です。これは大腸に発生した良性腫瘍を内視鏡を用いて切除する治療です。次に多い症例は、胆石や胆管炎といった胆道系疾患です。胆石を除去したり、感染した胆汁を胆管から排液することで、炎症の沈静化を図るため入院となります。
 3番目は肝臓癌に対する治療を行う症例です。肝臓癌の内科的治療はラジオ波焼灼術や血管塞栓術が挙げられますが、当院ではカテーテルを使用した血管塞栓術を行う方が多くなっています。
【耳鼻いんこう科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 44 5.61 5.53 0.00 41.89 扁桃周囲膿瘍
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり 28 7.54 9.08 0.00 24.46
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 25 6.28 8.20 0.00 26.32 慢性扁桃炎
 当科で最も多いものは咽喉頭の急性炎症疾患です。扁桃炎や扁桃周囲膿瘍、急性咽頭喉頭炎、急性喉頭蓋炎、喉頭浮腫、口腔底膿瘍、頸部膿瘍などです。必要に応じて適時切開排膿処置を行っています。
 その他、順に扁桃肥大、突発性難聴、睡眠時無呼吸、中耳炎、めまいとなります。ハント症候群などの顔面神経麻痺の入院もあります。
 合併症のある方も他科と連携し治療を行っています。
 手術症例については別に解説をさせていただきます。
【泌尿器科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 46 10.43 7.59 2.17 74.37 経尿道的膀胱腫瘍切除術
110070xx97x00x 膀胱腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 10.36 9.49 0.00 64.64
110320xx99xxxx 腎、泌尿器の疾患(その他) 手術なし 10 5.30 10.15 0.00 78.20
 入院は悪性腫瘍、救急によるものが多く、悪性腫瘍では早期癌の手術療法、進行癌の化学療法、緩和ケアの導入など、救急では尿管結石・水腎症に伴う腎盂腎炎や腎後性腎不全の尿管ステント留置、膀胱出血・膀胱タンポナーデの治療を行っています。
 手術として多いものは膀胱癌の経尿道的手術が50例ほど、尿管ステント留置、腎癌と腎盂尿管癌の開腹手術が10例ほどですので、入院もこれらに伴うものが多く、他は数例ずつとなっています。DPC対象外のためこの集計には含まれていませんが、前立腺生検は80例ほど行っています。
 前立腺肥大症の手術は積極的に行っていないため数例に留まります。腹腔鏡手術、腎尿管結石の砕石術、膀胱全摘術は行っていません。
【血液内科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 29 8.52 17.69 0.00 70.93
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 25 10.36 18.19 0.00 72.20
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 17 81.71 43.59 0.00 57.88
当科では日本血液学会のガイドラインにしたがい、血液疾患一般ならびにリンパ腫・白血病・骨髄腫などの造血器悪性疾患に対する化学療法を行っています。6床の無菌室があり、急性白血病に対する寛解導入・地固め療法、造血幹細胞移植また再生不良性貧血に対するATG療法などを行っています。
悪性リンパ腫・多発性骨髄腫に対する化学療法ならびにハイリスク骨髄異型性症候群に対するビダーザ療法は主に通院治療を行っています。
【呼吸器外科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040200xx01x01x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病あり 28 9.75 15.77 0.00 34.82
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 23 16.91 13.03 0.00 68.30
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 15.88 8.28 0.00 31.47
当科で行う手術は、肺癌(原発性、転移性)に対する肺切除術と、気胸に対する肺嚢胞(ブラ)結紮術が主に行われています。肺癌に対する手術は、安全性を確保するため、胸腔鏡を補助的に用いて小開胸(皮切は数㎝)により、部分切除、区域切除、肺葉切除に対応しています。入院から退院までの期間は、約2週間程度です。また、気胸に対する手術では、数㎜の切開3か所で、胸腔鏡の映像をモニターで見ながら行い、肺嚢胞(ブラ)を主に結紮で処理しています。術後は2、3日の経過観察の後、退院となります。これらの疾患以外にも、手術を要する胸部疾患(縦隔腫瘍、膿胸など)にも胸腔鏡を適宜使用し、診察を行っています。
【形成外科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 12 2.08 3.54 0.00 78.75
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 12 4.08 4.38 0.00 41.00
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1なし 8.27
形成外科は特定の臓器を治療対象とする科と異なり、全身のあらゆる部分の皮膚・軟部組織に対して手術を行います。顔面骨骨折や切断指、漏斗胸などの疾患では骨も手術の対象となります。そのため、扱う疾患は極めて多岐に及び、手術の種類もバリエーションに富んでいます。当院は3次救急指定病院であるため、重度の顔面骨骨折などの外傷症例が非常に多い一方で、市立病院という性質から、局所麻酔で対応可能な一般的な皮膚・皮下良性腫瘍疾患も多く手掛けています。また、新生児・小児医療が充実していることから、先天性疾患や小児の外傷症例が多いことも特徴と言えます。さらに、近年は加齢性の眼瞼下垂症に対する手術治療の情報が、メディアを通して広く認知されることになった結果、症例数の増加が目立っています。
【心臓血管外科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx003x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 心室中隔欠損閉鎖術等 手術・処置等2なし 14 8.36 17.05 0.00 6.29
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 25.69
14029xxx01x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 弁形成術等 手術・処置等2なし 15.27
 平成27年度の当院の心臓血管外科及び小児心臓血管外科における入院症例に関する生データの一部を公開しています。この公表データからはうかがい知れませんが、小児心臓血管外科手術数と成人心臓血管外科手術数の割合は、概ね7対3程度の比率です。両科の診療内容あるいは手術の特色については、『各局・診療科のご案内』のページをご参照ください。両科を一体とした当院の心臓血管外科は、日本心臓血管外科専門医認定機構による関連施設として認定されています。
【皮膚科】
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 11 7.36 4.38 0.00 66.64
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 8.97
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 11.97
当院皮膚科では入院、手術の必要な患者さん、臨床診断が難しく皮膚組織検査が必要な患者さんの治療に重点を置いています。入院症例で最も多い症例は皮膚の良性腫瘍です。良性腫瘍と言えども種類は多く、放置しておくと悪性腫瘍に進展する場合もありますので切除後はきちんと病理組織診断を行い、結果を患者様に説明しています。2番目に多い症例が帯状疱疹です。帯状疱疹後神経痛を合併しやすい高齢の患者様が多く、抗ウィルス剤の点滴による入院治療を行っています。3番目に多い症例が蜂窩織炎などの皮膚感染症です。なお、手術症例は多い順に露出部以外の皮膚腫瘍、皮膚悪性腫瘍、露出部の皮膚腫瘍です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

5大癌と呼ばれる、日本で罹患率の高い5つの癌、すなわち、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝臓癌の病期(ステージ)分類別の症例数を集計したものです。患者数は延べ患者数を表しています。例えば一連の治療期間に入退院を繰り返すなどを行った場合、同一患者に入退院を繰り返した数をかけた延べ患者数です。なお、症例数10未満の項目については「患者数」には‐(ハイフン)を入力しています。

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 45 15 16 36 11 15 1 6.7
大腸癌 35 24 32 29 13 1 7
乳癌 11 16 29 16 1 7
肺癌 16 40 66 11 60 1 6.7
肝癌 13 13 11 70 1 6.7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では地域がん診療連携拠点病院として、限局病期から進行病期までまんべんなく5大がんの治療に取り組んでいます。
胃がん、大腸がん、肝がんは外科・消化器内科・化学療法内科、乳がんは外科と化学療法内科、肺癌は呼吸器内科・呼吸器外科・化学療法内科が治療を担当しています。経験豊富なスタッフが相互に密な連携を取り、集学的治療を行っています。
手術は外科、呼吸器外科が診療ガイドラインに則り、腹腔鏡・胸腔鏡を用いたものも含め標準的治療を行っています。消化器内科では肝がんに対する動脈塞栓療法やラジオ波焼灼術、早期胃がんや大腸がんの内視鏡的切除に取り組んでいます。化学療法、放射線療法も専門的なスタッフが常駐しており、適切な最新の治療を行うことが可能です。
再発がんの治療にも積極的に取り組んでおり、つらい症状のある時は緩和ケアチームの協力も仰いでいます。総合病院の強みを生かし、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病を合併している方にも内科系診療科の診療と並行しながら治療を行うことができます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

成人の肺炎の患者さんについて重症度別に集計しました。市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎のことです。重症度については日本呼吸器学会による重症度分類システム、A-DROPスコアを用いています。肺炎は罹患率が高く、またそれによる死亡率も高い重要な疾患です(現在、悪性新生物、心疾患についで国民死亡原因の3位)。高齢化に伴い増加傾向となっています。なお、症例数10未満の項目については‐(ハイフン)を記入しています。

患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 13 7.15 60.54
重症度 1 42 15.83 69.26
重症度 2 43 22.70 73.28
重症度 3 26 16.81 82.27
重症度 4 12 16.92 77.75
重症度 5
不明
高齢化に伴い肺炎患者は当院でも増加傾向となっています。当院の集計結果で重症度が高い患者さんでは平均年齢が高いことが分かります。また、平均在院日数は重症例では長い傾向があります。一方で肺炎としては重症度が低い方においても長期となる患者さんもおり、他の疾患の合併や、一人暮らしなど社会的な要因が考えられます。多職種でのチーム医療、総合的な診療、地域全体での対応が必要な疾患といえます。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード

脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢を、転院率を示しました。「転院」については、転院先は「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院患者数を転院率としました。なお、症例数10未満(0以外)の項目については‐(ハイフン)を記入しています。

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 12 7.00 65.25 0.00
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 167 22.87 72.55 41.71
その他
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
 当院での脳梗塞の実績です。発症3日以内の急性期は脳梗塞の患者さんが167名であり、ここでは掲載しておりませんが、救急室からの入院がその40%強になっています。
 また、発症3日以降の脳梗塞での入院は10名未満であり脳梗塞の患者さんの90%以上が急性期での入院となっています。
 その他、高齢化を反映してか脳梗塞に罹患された方の平均年齢は70歳を超えておりました。脳梗塞で入院された方の40%強がリハビリ転院もしくは療養病院への転院をされています。平均在院日数は約23日となっていますが、急性期治療を終えてからなるべく早くのリハビリ転院により、落ちてしまった運動機能などの改善を図ることを目標としていますので以前に比べて在院日数が短縮されています。
入院される方の数は少ないのですが、一過性脳虚血発作(TIA)で入院される方は12名程おられ、後遺症を残していないため平均在院日数7日と短期での入院で治療や検査などを行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード

診療科別に手術件数の多い順に3術式について、患者数、術前日数、術後日数、転院率、平均年齢、および患者用パスを示しました。なお、症例数10未満の項目については「患者数」には‐(ハイフン)を入力し、それ以外の項目にも同様に‐(ハイフン)を記入しています。

【外科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 86 1.83 3.37 2.33 68.94 ヘルニア根治手術
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 63 2.78 5.71 1.59 61.17 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 33 5.03 12.52 6.06 70.03 腹腔鏡補助下大腸切除術
外科で2015年度に最も多く行った術式は「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術」でした。導入から約3年となりましたが、良好な成績を収めています。
「腹腔鏡下胆嚢摘出術」は胆嚢摘出の標準術式ですが、対象疾患は胆嚢結石症などのあまり炎症を伴わないもの、胆嚢炎などの炎症を伴うもの、胆嚢がん等の悪性疾患など多岐にわたります。急性胆嚢炎に対しては保存的治療を介さず積極的に早期手術を行うように心がけ、治療期間の短縮、早期社会復帰に寄与しています。胆嚢がんは進行例では拡大手術を行っても再発する場合が多く予後不良の疾患ですが、早期例では胆嚢摘出によって治癒が期待されます。胆嚢ポリープに代表される胆嚢内隆起性病変に対しては、悪性の可能性が示唆されても、開腹せず腹腔鏡下全層胆嚢摘出にて根治性の高い治療を行っています。
「結腸悪性腫瘍手術」は他臓器浸潤例、巨大腫瘍などの高度進行例を除いては、積極的に腹腔鏡で手術を行っており、腹腔鏡での実施例が開腹を上回っており、良好な成績を収めています。
がん診療拠点病院として、上記以外のがんに対する手術治療も積極的に行っています。
「胃悪性腫瘍手術」は、早期例では全例腹腔鏡下手術を行っています。進行例に対しては、ガイドライン上は腹腔鏡下手術が推奨されていませんが、学会レベルでは腹腔鏡下手術の有益性が報告されており、当院でも高度進行例を除いては患者さんにご説明してご希望があれば行うように心がけています。
肝胆膵悪性疾患に対しては、血管合併切除を要する場合でも積極的に手術を行い、周術期に化学療法や放射線照射を駆使して成績の向上に努めています。
急性疾患では虫垂炎はもちろん上部消化管穿孔や内ヘルニアによる腸閉塞などにも積極的に腹腔鏡下手術を行っています。汚染を伴う手術でも腹腔鏡で行うとほとんど創感染を来さないので患者さんにご満足頂いています。
【眼科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 342 1.05 1.00 0.00 75.44 超音波水晶体乳化吸引術+眼内レンズ挿入術
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 14 3.00 4.43 0.00 67.43 硝子体手術
K2423 斜視手術(前転法と後転法)
眼科白内障手術は基本的に片眼2泊3日の局所麻酔手術となっていますが、全身状態、患者様の社会環境に応じ、両眼2泊3日での手術、また他に関係すると考えられる疾患をお持ちでない方には日帰り手術も昨年より開始しています。
網膜硝子体手術は大学講師及び当科医師との共同手術となります。
【救急科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術)
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術
当科の外科医は緊急手術を執刀しています。
① 気管切開
 人工呼吸が必要な際、口から気管チューブを挿入出来ない場合、喉の下を切開し挿入します。緊急に救急外来で行う場合と、入院してからしばらくたって行う場合とがあります。
② 血管塞栓術(止血術)
 外傷などによる出血を止めるために、血管を特殊な物質で途絶します。
③内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術(EVL)
 食道や胃の静脈瘤からの出血を止める際、内視鏡を挿入して結紮します。

その他 小腸切除、試験開腹術等
交通事故や刃物による外傷や内科的な疾患で緊急開腹し、損傷された臓器を切除・縫合したり、止血を行います。
【形成外科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)
K288 副耳(介)切除術
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上)
 高齢化社会という背景も影響していると思われますが、加齢性の眼瞼下垂症で日常生活に不便を感じておられる方は非常に多く、手術数も増加傾向です。当院では1泊の経過観察入院を原則として、局所麻酔下にて手術を実施しています。
 また、当院の特長として新生児・小児医療が充実していることから、先天性疾患の患者数が多くなっており、副耳、多指症・合指症、先天性耳瘻管などの比較的発生頻度の高い疾患に対する手術が目立つ結果となっています。
 皮膚・皮下腫瘍摘出手術は粉瘤、石灰化上皮腫、ほくろなどの一般的な良性腫瘍の手術がその大半を占めています。
【呼吸器外科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 29 5.48 3.48 0.00 35.07
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 13 5.00 11.38 0.00 66.08
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)
当科で行う手術は、肺癌(原発性、転移性)に対する肺切除術と、気胸に対する肺嚢胞(ブラ)結紮術が主に行われています。肺癌に対する手術は、安全性を確保するため、胸腔鏡を補助的に用いて小開胸(皮切は数㎝)により、部分切除、区域切除、肺葉切除に対応しています。入院から退院までの期間は、約2週間程度です。また、気胸に対する手術では、数㎜の切開3か所で、胸腔鏡の映像をモニターで見ながら行い、肺嚢胞(ブラ)を主に結紮で処理しています。術後は2、3日の経過観察の後、退院となります。これらの疾患以外にも、手術を要する胸部疾患(縦隔腫瘍、膿胸など)にも胸腔鏡を適宜使用し、診察を行っています。
【産婦人科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 93 1.40 6.27 0.00 51.00 腹式単純子宮全摘術
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 53 0.89 2.87 0.00 39.23 卵巣嚢腫腹腔鏡下手術
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 35 0.57 0.63 0.00 34.60 子宮内容除去術
 良性疾患に対する子宮全摘術を多数取り扱っています。平均在院日数は8日ほどとなります。腹腔鏡下手術、膣式手術も症例は限られますが対応しています。
 良性卵巣腫瘍は夜間、緊急であってもできうる限り腹腔鏡下手術を行っており、平均在院日数も4日ほどです。ただし、悪性が疑われる場合や巨大腫瘍に対してはその限りではありません。
 当院は総合病院であるため、合併症妊娠も取り扱っており、流産手術もおのずと合併症を持つ方が少なくありません。安全を期すため麻酔科管理で手術は行い、ほぼ1泊入院です。
 その他、骨盤臓器脱に対しては、年齢、合併症に応じて子宮全摘術及び前後膣壁形成術か膣閉鎖術を行っています。悪性腫瘍に対してはできるだけ標準術式で行い、完全切除を目指しています。平均在院日数はやや長めになります。
【耳鼻いんこう科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 69 1.28 4.57 0.00 19.43 両口蓋扁桃摘出術
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 21 1.00 0.10 0.00 5.71 鼓膜チュービング
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 16 1.00 1.00 0.00 59.31 喉頭直達鏡手術
 当科におきまして最も多い手術は口蓋扁桃摘出術(+アデノイド切除)です。対象疾患は扁桃肥大やアデノイド肥大にともなういびきや睡眠時無呼吸、習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症(IgA腎症など)です。年齢は3歳6か月からとしていますが、適時ご相談しています。短期入院を目標とし、入院期間6日間でご案内しています。
 次に鼓膜チューブ留置術、喉頭直達鏡下手術、扁桃周囲膿瘍切開術、内視鏡下鼻副鼻腔手術、その他鼻中隔や下甲介などの鼻手術、耳下腺・甲状腺・頚嚢などの良性腫瘍の頸部手術という順となります。内視鏡下鼻副鼻腔手術はナビゲーションシステムを有効利用しています。耳下腺腫瘍は術中顔面神経モニターを使用し、術後の顔面神経麻痺の予防に役立てています。また、深頸部膿瘍も扱っています。
【循環器内科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 47 2.13 1.60 4.26 62.55 アブレーション治療
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 43 3.98 3.42 0.00 73.42
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 34 2.44 2.41 0.00 66.59
 循環器内科では、不整脈に対するカテーテル心筋焼灼術の症例数が多くなっています。カテーテル心筋焼灼術の入院期間は2日から5日程度となっています。当科では心房細動、発作性上室性頻脈など不整脈に対する治療を薬物療法、カテーテルアブレーションなど患者さんと相談しながら積極的に行っています。
 また、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術も多くなっています。冠動脈ステント留置術の場合の入院期間は2日から4日程度となっています。当科では狭心症、急性心筋梗塞に対するカテーテル治療を24時間365日いつでもできる状態となっています。
【小児外科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 123 0.98 1.00 0.00 4.16 鼠径ヘルニア
K836 停留精巣固定術 31 0.97 1.00 0.00 2.68 停留精巣
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 16 1.00 3.13 0.00 10.81 急性虫垂炎
 手術件数も入院件数と同様でDPC対象外の鼠径ヘルニア手術が最も多く、次いでDPC対象の停留精巣固定術、虫垂炎手術、臍ヘルニア手術と続きます。
 虫垂炎の手術は全例腹腔鏡下虫垂切除術を施行しており、症例によっては臍部の創だけで手術を行う腹腔鏡補助下手術も行っており、術後の痛みを減らすことで入院日数が短縮されてきています。このほかに穿孔性虫垂炎の虫垂周囲膿瘍を伴うものもあります。発症から時間が経ち、虫垂周囲の炎症が特に強い場合には一旦保存的に治療した後、炎症のなくなった虫垂を切除する間歇期手術を選択することもあり、合併症の予防になっています。
 臍ヘルニアは新生児期、乳児からみられる疾患ですが、自然に軽快する傾向も強いので1歳以降までは経過を見ています。手術の御希望がある場合は腹壁がある程度発育しておへその形を作りやすくなった2歳以降での手術をお勧めしています。
 上記4疾患以外の残りの約半数は年間10例以下の手術で占められており、小児外科の特徴でもありますが、臓器、疾患ともに全身多岐にわたっています。
【消化器内科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 268 0.18 1.25 0.00 69.26 大腸ポリープ
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 42 3.43 13.62 9.52 75.24
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 39 1.18 6.36 2.56 75.92 内視鏡的胃粘膜切除術
当科で最も多い手術は、大腸の腺腫やポリープの内視鏡的手術で、1泊2日のパスを使用してほぼ予定通りに治療でき退院しています。平均在院日数は2.4日です。
次に多い手術は胆道ステント留置術で、内視鏡を用いて胆管に胆汁排泄用の管などを留置して胆汁の流れを良くする手術になります。胆石や膵がん・胆管がんなどで、胆管が閉塞して黄疸となる症例や胆石の除去前に行われることが多い手術のため、術前、術後とも在院日数が長くなる傾向にあります。
3番目は、早期胃癌に対する内視鏡的手術です。粘膜下層剥離術という術式が主な治療法で、平均在院日数は8.5日で他院と比較しても遜色ない成績と思われます。
【心臓血管外科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独) 13 2.23 5.00 0.00 6.00
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上)
K5552 弁置換術(2弁)
平成27年度に当院の心臓血管外科及び小児心臓血管外科において施行した手術の患者様に関する生データの一部を公開しています。この公表データからはうかがい知れませんが、小児心臓血管外科手術数と成人心臓血管外科手術数の割合は、概ね7対3程度の比率です。両科の診療内容あるいは手術の特色については、『各局・診療科のご案内』のページをご参照ください。両科を一体とした当院の心臓血管外科は、日本心臓血管外科専門医認定機構による関連施設として認定されています。
【整形外科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 221 1.48 17.64 4.52 67.33 人工股関節置換術
K0461 骨折観血的手術(上腕) 52 4.44 18.88 69.23 75.10
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 42 1.95 14.60 30.95 70.48
 整形外科の手術の症例数は上記のとおりですが、脊椎・関節外科・スポーツ障害・小児整形疾患・関節リウマチなど幅広い症例に対応しています。特に脊椎外科、関節外科は経験豊富な医師・スタッフを集約化し、人工関節置換術を中心とした関節再建、また数多くの脊椎脊髄疾患に対する迅速かつ高度な診断・治療を推進するため、人工関節センター、脊椎脊髄センターを開設しています。
 小児整形は先天性股関節脱臼・内反足などの小児疾患を小児科・新生児科と連携して、診断・治療にあたっています。  
3次救急の高度・多発外傷の治療に際しては、救急部と連携して、創外固定なども利用して、迅速な対応をしており、最新の治療器具を用いて、早期社会復帰に役立てるよう心掛けています。各種スポーツ障害に対しては肩・膝関節の関節鏡視下手術を中心に早期スポーツ復帰の支援をしています。
【脳神経外科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 25 1.12 12.52 12.00 70.40
K1911 脊髄腫瘍摘出術(髄外) 13 2.31 8.00 0.00 1.85
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 11 2.36 47.45 63.64 70.18
 脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。高齢者の頭部外傷後に発症することが多い疾患ですが、時に認知機能低下が主症状のこともあり、注意が必要です。頭蓋骨に径1.5cmほどの穴を開け、脳表面に溜まっている血腫を洗浄・除去します。
 小児脳神経外科開設に伴い脊髄の先天異常に対する手術が増加しています。腰部脂肪腫等により脊髄が低い位置で固定してしまい(係留)、成長につれて障害が起こる可能性が高くなります。脂肪腫摘出や係留解除などの手術治療が行われます。
 くも膜下出血や未破裂脳動脈瘤に対する開頭術(頚部クリッピング)や血管内手術(脳動脈瘤内コイル塞栓)も多く行われます。ともに脳動脈瘤内への血流を遮断することによりくも膜下出血を防止または予防する治療ですが、脳動脈瘤の状態と年齢、全身状態など総合的に検討し、適切な治療を選択、施行しています。
 脳腫瘍に対する腫瘍摘出術も施行しています。後遺症を極力軽減させるためにナビゲーションシステムなどを用いて手術 (開頭術、生検術) を行い、病理検査の結果を踏まえて術後の治療方針を決定します。
【泌尿器科】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 46 1.59 7.85 2.17 74.37 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 13 1.15 8.08 7.69 69.31
K7981 膀胱異物摘出術(経尿道的手術) 12 2.42 6.17 0.00 70.75
 手術として多いものは 膀胱癌の経尿道的手術が50例ほど、尿管ステント留置、膀胱異物(結石など)の摘出術、腎癌と腎盂尿管癌の開腹手術が各10例ほど ですので、入院もこれらに伴うものが多く、他は数例ずつとなっています。この集計には含まれていませんが、前立腺生検は 80例ほど行っています。
 前立腺肥大症の手術は積極的に行っていないため数例に留まります。腹腔鏡手術、腎尿管結石の砕石術、膀胱全摘術は行っていません。
【その他】
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 21 0.05 1.33 0 1.81
K664 胃瘻増設術(経皮的内視鏡下胃瘻増設術、腹腔鏡下胃瘻増設術を含む) 19 27.31 22.42 36.84 74.16
K386 気管切開術 17 22.88 45.71 29.41 62.82
【皮膚科】【血液内科】【呼吸器内科】【神経内科】【新生児科】【小児科】【内科】の合計を足したものです。
 手術療法が治療の主体となる外科系診療科以外の診療科において手術手技が施行されることがあります。腸重積症整復術(非観血的)は非観血的な手技で小児科にて施行されています。
 胃瘻増設術は何らかの理由で経口からの摂取が困難となった場合に行われることがあります。当該診療科入院中に消化器内科担当医師により施行されます。当院では、急性期疾患の治療を行い慢性期、療養継続に向けた手段として個別に適応を吟味したうえで行っています。
 気管切開術は気道確保、人工呼吸器継続が必要となった場合に当該診療科に入院中に耳鼻いんこう科担当医等により行う場合があります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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播種性血管内凝固症候群:disseminated intravascular coagulation(DIC)は敗血症、外傷、熱傷、ショック、産科的合併症、悪性疾患などの様々な全身疾患の合併症として起こります。敗血症は全身性炎症反応症候群のうちその原因が感染症であるものを言います。両者とも多臓器障害から生命にかかわるため臨床上大変重要です。医療の質の観点より入院後に発生することは少しでも防ぎたいものです。真菌感染症とは真菌による感染で免疫力が低下したかたに日和見感染として発生する場合が多いものです。以上の3傷病に加え、手術・処置との合併症について、入院の契機が同一か異なるかについて症例数を提示しました。なお、症例数10未満(0以外)の項目については「患者数」には‐(ハイフン)を入力しそれ以外の項目に同様に‐(ハイフン)を記入しています。

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 45 0.44
異なる 53 0.52
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 41 0.40
異なる
 DIC、敗血症、真菌感染、手術・処置等の合併症は入院後に発生させることは可能な限り防止することが重要です。しかしながら入院時は肺炎、尿路感染症としての診断であっても、敗血症が後で発生したり診断されたりする症例があります。高齢や超高齢、免疫抑制薬などで、入院時に発熱の所見が脱水で目立たなかったり、白血球数が正常域であったりする場合があり細心の注意が必要です。臨床所見、経過を慎重に見守り可及的速やかにこれらの疾患の診断治療を行っています。
 手術・処置等の合併症は体内関節プロステーシスによる機械的合併症、処置に続発する感染症、予防接種に続発する合併症等があります。当院では入院契機と同一の症例が多く、その治療のために入院されてきたということです。
更新履歴
平成28年 9月29日

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千葉県松戸市上本郷4005
電話番号:047-363-2171 FAX:047-363-2189

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