麻酔科
麻酔科部長
萬 伸子
麻酔科について
診療について
1.手術室の麻酔管理
外科系各科の手術室での手術麻酔、全身管理と院内での検査、処置の麻酔管理を行なっています。新生児より90歳台の高齢者まで幅広く、年間の麻酔科管理症例は2300症例になります。手術室は8床あり、毎朝9時より、予定手術が開始されます。
全身麻酔が主体ですが、局所麻酔(硬膜外・くも膜下麻酔・神経ブロック)との組み合わせや、患者さんの全身状態に合せて麻酔法、管理方法は様々です。
本院は、3次救急医療指定施設ですので、交通事故などの多発外傷、全身火傷、大動脈瘤破裂、脳外傷、脳出血、帝王切開産科救急、急性腹症(虫垂炎、腸閉塞、腸穿孔、出血など)新生児救急とほぼ毎日のように、緊急手術が行なわれています。全手術数は年間約4000症例ですが、そのうち18%は、緊急手術です。手術室では、いつでも24時間受け入れられるよう、麻酔科医、看護師、臨床工学士のスタッフは準備しています。
2.ペインクリニック
各科外来、入院の患者さんを対象に院内紹介により、痛みのある患者さんの治療を行なっています。
- 整形外科:腰痛,下肢痛、頚肩痛、四肢慢性疼痛 外傷後の痛み
- 皮膚科:帯状疱疹後痛
- 外科:手術創痛
- 慢性の痛み
など強い痛み自体が疾患となっている患者さんの診察を行なっています。
毎週月曜日、木曜日の午前中に、中央手術室の外来手術室で相談診察、神経ブロックなど行ないます。
外来受診は、先ず整形外科など各科の診察を受けてから麻酔科に院内紹介していただいています。
担当は麻酔科 萬 伸子です。院外よりのご紹介は電話連絡ください。
3.手術を受けられる患者さんへ 麻酔科医の役割
手術は身体的にも、精神的にも、痛みを伴います。現在では、痛みや不快な記憶、不安恐怖などはなるべく軽減して、身体的負担を軽減し、早期に回復できるように、手術前から手術後に渡って全身管理することが求められています。その管理を麻酔科医が行います。
麻酔科医は患者さんが落ち着いて安心して手術が受けられるように、手術前に全身の身体合併症を把握し、手術中は人工呼吸管理や、血圧、心電図の監視、血液量保持、輸血、体温管理、など様々に患者さんの身体を手術侵襲より守るために手術に合せて刻々と、コントロールして行きます。手術後は、主治医、病棟スタッフとともに痛みの手当てや回復の促進に努めます。また、負担の大きい手術や、身体合併症がある場合には手術後、ICU(集中治療室)での治療を各科と共同でチームとして行ないます。
4.麻酔科の研修を希望される医師を歓迎いたします。
麻酔に関するご相談:麻酔科外来を開設しました
外来で手術が決まり、麻酔に関して不安なこと、ご質問がございましたら、外科系担当医師を通じて、麻酔科相談外来(月曜、木曜、金曜)にお問い合わせください。呼吸器や心臓・糖尿病などの合併症は手術前に相談してください。
入院後は、手術前に麻酔科担当医が病棟にお訪ねして、一人一人に全身検査結果を基に、既往歴、身体生活状態、服薬歴の問診をします。手術、麻酔の方法、体に及ぼす影響や予防法などを説明します。大切な診療ですので、不安なことなど遠慮なくお話しください。麻酔の説明書をお渡しします。
手術後は痛みのコントロールに努めます。痛みをとることは、体の免疫力、回復力を促進させます。我慢しないで痛みを軽くして、積極的に体を動かして下さい。手術の痛みをとる方法は、手術前に、麻酔科医と相談してください。痛みは連続して少なくすることが大切です。
また当院では、手術室看護師が手術患者さん全員に、手術前と手術後に病床訪問をしています。特に局所麻酔手術では、手術中落ち着いて手術を受けられるように、看護師が声かけや手を握ったりして励ましますので、担当スタッフと気にかかることや心配なことを気軽に相談してください。
トピックス
手術時の下肢静脈血栓塞栓症に注意しましょう
手術後には血液が固まり易くなり、安静にして寝ていると足の静脈に血のかたまり(血栓)が出来やすくなります。ふくらはぎが腫れたり、熱っぽくなります。又歩き始めたとき、血栓が流れて肺に詰まってしまい、急激に呼吸困難や心臓発作を引き起こします。この病気は予防が大切です。手術後ベッド上では足の曲げ伸ばし運動、弾性ストッキング(病院より提供します)、加圧マッサージ器の着用が勧められています。もともと足に静脈瘤やむくみのある方は危険性が上がりますので、主治医に相談してください。
服用薬の説明書を外来受診時に見せましょう
高血圧や糖尿病など、医療機関から処方されているお薬は、調剤薬局で説明書が付いてきます。新しい病院にかかる場合は、なるべく早く担当医師に見せてください。手術の日時に合せて、1週間前より中止するお薬もありますので、あらかじめ外来での調整が必要になります。特に血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬、抗血小板薬)は注意が必要です。
安全な麻酔をめざして
手術室での患者さんの安全管理には、医師、看護師、医療技師のチームとしてスタッフが協力し合い、病院全体での医療安全への取り組みを行っています。有害事象の医療安全推進室への報告など、日々安全情報の共有をしています。手術中の生体モニターも麻酔科学会のガイドラインにそった標準モニター以上に、経食道心エコー、脳内酸素飽和度モニターなど導入しております。
スタッフ紹介
萬 伸子(部長、S54年卒) 資格:麻酔科指導医 |
上田 佳代(医長、H16年卒) 資格:麻酔科認定医 |
菅沼 絵美理(医長、H18年卒) 資格:麻酔科認定医 |
阮 秀山(非常勤医、S44年卒) 資格:麻酔科専門医 |
山本 史子(非常勤医、H5年卒) 資格:麻酔科指導医 |
山田 美紀(非常勤医、H17年卒) 資格:麻酔科認定医 |
片山 加奈(非常勤医、H17年卒) 資格:麻酔科専門医 |