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各局・診療科のご案内

脊椎脊髄センター

宮下
脊椎脊髄センター長
宮下 智大

脊椎脊髄センターについて

松戸市立病院ではこれまで20年以上にわたり数多くの脊椎脊髄疾患の専門的な治療を行っており、毎年150件以上の脊椎脊髄手術が施行されております。各科の専門分科が進む中、平成23年に当センターが開設されました。当センターでは、これまで蓄積された豊富な症例の経験から、それぞれの患者さんに最も適した治療を考えています。当センターの基本方針は、①可能な限り保存的な治療で症状の改善を目指す、②手術が必要な場合、患者さんにとって合併症が少なくできるだけ安全な方法で、長期的に安定した成績が得られる術式を選ぶ、というものです。
脊椎脊髄疾患の診察には非常に時間がかかり、外来ではお待たせする時間が長くなってしまっているのが実情です。受診に際しては、近隣の整形外科の先生に紹介状を書いていただいた上で、予約をお取りいただくことをお願い申し上げます。

主な対象疾患

腰部脊柱管狭窄症

加齢により背骨が変形したり靭帯がたるんで厚くなったりして、腰の神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることによって起こる病気です。
症状は主に下肢の痛み・しびれで、歩いているうちに症状が出現し、徐々に症状が重くなって歩けなくなり、座ってしばらく休むと症状が和らいでまた歩けるようになるというのが典型的です(間歇性跛行)。また、カートを押して歩くなど腰を曲げていると比較的症状が軽くなることが多く、自転車ならいくらでも乗れるという患者さんも多くいます。通常安静時には症状がほとんどありません。また腰痛はあったりなかったりします。
腰部脊柱管狭窄症は加齢により徐々に進行する病気であり、自然に治るということはあまり期待できません。比較的症状が軽い場合は、薬である程度和らげることが可能です。しかし、重症な場合には、薬ではほとんど効果が期待できません。
症状が強く、薬の治療を続けてもあまり効果がない場合は手術を行います。手術にはいろいろな方法がありますが、大きく分けて2つの方法があり、1つは背骨の一部と靭帯を切除して狭くなった脊柱管を広げる手術、もう1つはその手術にスクリューなどの金属で固定を追加する手術です。手術法は患者さんの腰の状態に合わせて選択します。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板が傷んで亀裂が入り、中身が飛び出して神経を圧迫することによって起きる病気です。症状は主に下肢の痛み・しびれです。保存的な治療でほとんどの患者さんは良くなるため、手術となる患者さんはそれほど多くはありません。
手術が必要な場合、当センターでは顕微鏡視下に手術を行います(病態により適応にならない患者さんもいます)。同様の手術を内視鏡で行っている病院もあり、マスコミ等で取り上げられることが多くなっていますが、どちらも傷の大きさは変わりません。当センターが内視鏡ではなく顕微鏡で手術を行う最大の理由は立体視ができるという大きなメリットがあるからです(内視鏡はテレビモニターを見て行うため、立体視はできません)。

頚椎症性脊髄症

加齢により背骨が変形したり靭帯がたるんで厚くなったりして、頚の神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることによって起こる病気です。頚椎の椎間板ヘルニアや後縦靭帯骨化(脊柱管を支える靭帯が骨に変わる病気)でも同様の症状が起こります。
症状は手足のしびれや動かしにくさ(お箸が使いにくい、ボタンがはめづらい、歩きにくい、転びやすい)で、痛みが出ることはあまりありません。排尿障害や便秘がみられることもあります。神経の圧迫部位によっては手の筋肉が強く萎縮することもあります(頚椎症性筋委縮症)。症状は徐々に進行することが多く、自然に治るということはあまり期待できません。
症状が進行する場合は手術となります。大きく分けて、頚の前から行う方法と後ろから行う方法の2つがあり、患者さんの病態に応じて判断します。

頚椎症性神経根症

加齢による背骨の変形や椎間板ヘルニアにより、脊髄から枝分かれした細い神経が圧迫されて起きる病気です。症状は腕や手の痛みやしびれです。
多くは保存的な治療で良くなり、手術になることはあまりありません。

脊髄腫瘍

脊髄にできた腫瘍で、その腫瘍によって圧迫された神経により様々な症状が出ます。腫瘍の部位により、上記四疾患の症状が出る可能性があります。
腫瘍の多くは良性ですが、神経症状が進行する場合は手術となります。手術は顕微鏡を使用して腫瘍を摘出します。摘出した腫瘍を検査に提出して、最終的に良性か悪性の診断がつきます。

スタッフ紹介

宮下 智大(脊椎脊髄センター長、H11年卒)
専門分野:脊椎脊髄外科

資格:日本整形外科学会専門医/日整会認定脊椎脊髄病医/日本脊椎脊髄学会認定脊椎脊髄外科指導医/日本DMAT隊員

江口 和(医長、H11年卒)
専門分野:脊椎脊髄外科

資格:日本整形外科学会専門医/日本整形外科学会認定脊椎脊髄

久保田 剛(医長、H16年卒)
専門分野:一般整形外科

資格:日本整形外科学会専門医