人工関節センター
人工関節センター長
河本 泰成
人工関節センター について
人工関節とは?
関節外科の中で、人工関節置換術は傷んだ関節の機能 障害を劇的に改善させる画期的な治療法として注目されています。
関節リウマチや変形性関節症が進行すると、関節の痛みにより、思うように歩くことが出来ないなど生活に大きな支障をもたらします。
人工関節は傷んだ関節を金属や特殊なポリエチレン、セラミックなどの人工物に取替え、関節の痛みを取り除く手術です。
関節障害のために出来なかったことが(外出や旅行など)、以前とほぼ同じように行えるようになる画期的な手術です。術後に旅行が出来るようになり、外来受診時に楽しそうにお話ししてくれる患者さんの声を聞くことが出来ます。
当科では、昭和47年よりチャンレー型人工股関節を導入し、以来1500例を越える人工股関節・膝関節置換術を施行してきました。
2003年における股関節・膝関節を含めた手術件数は121件で、厚生労働省の調査では千葉県下で最も人工関節の件数が多い病院でした。
その後も年々手術数は増加し、2007年には年間200例を超え、また人工肘関節の症例も増えてきております。 人工関節は無菌的に施行することが非常に重要です。そのために、クリーンルームで手術を行い、さらに無菌防護服を着用し、感染予防を徹底させています。
治療を順調に進めるためには、麻酔科の先生をはじめ、放射線科、輸血室、超音波室、リハビリ室、外来・病棟・手術室等多くのスタッフとの協力が重要ですので、今後もチームワーク良く診療を行っていきたいと考えております。
数年前よりMIS(最小侵襲手術)を取り入れ、さらに人工膝関節ナビゲーションも導入しております。今後も最新の治療方法を取り入れ、同時に予期される合併症を未然に防止し、 関節障害に苦しむ方々の福音となるべく努めて行く所存でおります。
手術方法(MISの導入)

■ 無菌状態で手術を行います。
人工股関節・膝関節ともにMIS(最小侵襲手術)を取り入れております。
また、全例クリーンルームで手術を行い、宇宙服を着用し、感染予防を徹底させています。
術前に外来で自己血を貯血し、さらに術中あるいは術後回収血を併用することで、日赤血輸血を用いずに手術をおこなっております。
人工股関節(THA)
年令や骨の形態に応じて、骨セメントの使用の有無を決定しています。
人工関節の耐久性を考え、磨り減りが極度に少ない最新のポリエチレンや磨り減りがほぼないとされるアルミナセラミクス同士の組み合わせの人工股関節も用いています。
10cm以下の皮膚切開での手術(MIS: Minimally Invasive Surgery)も取り入れ、早期退院・早期社会復帰を実現しており、術後2週未満での退院も可能となっています。特に、前方よりのMIS THAは筋肉の損傷が少ないために驚くほどの早期回復が見られます。
人工膝関節(TKA)
膝関節の骨、靭帯の状態に応じて人工関節の機種や骨セメントの使用を決定します。人工膝においても、近年開発された磨耗の少ないポリエチレンを使用しております。一般的に入院期間は3週から4週ですが、MIS方法では術後2週以内での退院も可能です。リハビリは術後翌日よりベッド上での膝運動機械を用いて開始しています。
人工肘関節(TEA)
関節リウマチではしばしば肘関節が障害されます。肘関節の軟骨が消失すると肘が伸びない、曲がらない、痛くて包丁が持てないなどの症状がみられますが、人工肘関節置換により、肘関節が痛みなく動かせるようになり、快適な生活が可能となります。
費用(患者さん負担額)は?
初回人工股関節・膝関節置換術の場合
70歳未満の方は高額療養費制度を、70歳以上の方は高齢者医療制度をご利用頂いておりますが、ご家庭の所得によって異なります。
手術前に身体障害者手帳を申請し、障害者自立支援医療保険の適応を受けることも可能です。
(上記は平成22年3月現在のもので、今後変更される可能性があります。詳細は外来にてお尋ねください。)
外来・診療案内
受付時間 午前:9時から11時
初診の際は、月曜(飯田・河本・鈴木)、火曜(飯田・河本・鈴木)の午前中においで下さい。専門外来は股関節が月・火曜日午後(担当:飯田・鈴木)、膝関節が月・水曜日午後(担当:河本・鈴木)です
スタッフ紹介
河本 泰成(副部長兼人工関節センター長、H2年卒) 資格:日本整形外科学会専門医/リウマチ学会専門医、指導医/日本リウマチ財団登録医/日本整形外科学会リウマチ専門医 |
鈴木 千穂(医長、H5年卒) 資格:日本整形外科学会専門医/日本整形外科学会リウマチ医/日本整形外科学会スポーツ医/日本整形外科学会運動器リハ医 |